1回死のう。14年かけた命題の証明
ソクラテスを探していた。
25歳。中学生からの14年間。
私にはどうしても証明しなければいけない2つの命題があった。中学生のとき、ふと抱えた疑問。それは余りにも当たり前に、生活に溶け込んでいた。
考えても答えは見つからなくて、そのうち「この当たり前が、当たり前であること」を証明するのが宿命だと思うようになった。プラトンだと思いたかったが、ただの厨二病だった。
私は実験してみた。だが、途中で分かったことは、どうやら現代社会で私の命題は「間違っているらしい」ということだ。