医療分野で活躍しているVRの実情と未来について
あなたは「VR」を知っていますか?
ゴーグル型・メガネ型をしたデバイスで、3D空間での仮想現実を楽しめます。
VRを知っている方は、ゲームや映画鑑賞を思い浮かべた方が多いのではないでしょうか?
現在VRは医療分野でも大活躍をしています。
今回は、現在VRがどのように医療分野で活用されていて今後どのような展望になっていくのか、VR医療の課題は何かについて、ご紹介します。
VRって何…?
「そもそもVRがどういったものか、よくわからない」という方も、いると思います。
最初にVRがどういったものかについての説明と似た単語であるAR、MRとの違いは何かをご説明します。
VR(Virtual Reality)とは仮想現実のこと
「VR(Virtual Reality)」を和訳すると「仮想現実」です。
VRを体験するためのゴーグル・メガネ型の専用デバイス(端末・機械)を装着し、3D(立体的に作られた架空のデジタル映像)をレンズ越しに体感します。
ゲーム、映画・試合の鑑賞などで多く利用されています。
現在ではVR専用デバイスがなくても、スマートフォンを使って、気軽にVRを体感することもできますよ。
出典:
AR、MRとの違い
VRに似た単語で「AR」、「MR」というものがあります。
VRとどう違うのでしょうか?
AR(Augmented Reality)は和訳すると「拡張現実」です。
ARは現実世界の風景にデジタルの画像、映像を添付して体感します。
有名なのは2016年にスマートフォンアプリとしてリリースされた「ポケモンGO」です。
MR(Mixed Reality)は和訳すると「複合現実」です。
MRはARをさらに拡張したもので、デジタルの情報に直接触れて情報を操作することができます。
製造業、建設・建築業といった業界で仕事をする際に活用されることが多いです。
出典:
VRは医療分野のどんな部分で活用されている?
現在、VRは医療分野で多く活用されています。
どのようなところで活用されているかを4つご紹介します。
1.医療トレーニング・教育
新人研修や手術のトレーニングを行うのにVRを活用すると
情報の共有が容易にできる
手術の上手い医師・教授が、どうやって患者様の手術を行っているのかを実際に医師の視点に立って、体感できる
といったメリットがあります。
出典:
2.患者の治療
VRは脳の機能を活性化させる働きがあります。
そのため、
弱視など目の病気・障害の克服、維持、治療に使用することができる
PTSDを始めとした精神に関する分野の新たな治療法となっている
といった手術・薬を使用しない新しい治療法として効果的です。
出典:
3.手術
VRを使用することによって
国内・海外ともに遠方で住んでいる医師とリアルタイムで情報共有をしながら、手術ができる
患者様の手術前の不安を和らげることができる
といった物理的・精神的メリットがあります。
出典:
4.リハビリ
VRを使用することで
リハビリを自宅でもできる
ゲーム感覚で行えるので、心理的ハードルが下がり、自発的に楽しく行える
リハビリを行った記録を取ることが容易になり、医師と情報共有しやすい
といった利点があります。
出典:
VR医療分野の今後と課題
そんなVR医療分野ですが、今後はどうなっていくのか動向が気になる方もいると思います。
今この瞬間だけでなく十年後、二十年後の世界ではたしてVRを医療分野で有効活用できるのか?といった部分とVR医療の今後の課題となる部分は、どんなと点かご説明します。
VR医療技術は活気づく
株式会社シード・プランニングが行った医療分野で使われるVR・AR・MRの市場調査によれば、国内の市場規模は2021年に約153億円、2026年には約342億円になると予測しました。
またIT分野は現在、日々進化しております。
人間の医療従事者では不可能と言われている領域
現在のVRでできないこと
ができるようになる未来が10〜20年以内に訪れる可能性が高いです。
出典:
VR医療は課題も多い
VR医療は課題となることが数多くあります。
それは
独自コンテンツを作成する際の費用及びVR専用デバイスを導入する際の導入費用の発生
VR酔いやVR疲労、視力低下のおそれ
が挙げられます。
出典:
まとめ
今回の記事でVRが医療でどのように活用できるかイメージできたでしょうか。
VR医療は
医師や看護師などの研修に使用できる
治療の幅を広げる
手術を行う際に遠方の医師の意見を取り入れることができる
患者様のリハビリを効率的に行うことができる
点が魅力です。
今後ますますVRは進化していきます。
VRを医療分野で活用することで
より多くの患者様が救われ、元気になる
医師不足が叫ばれる昨今において、医療分野に従事する人たちの助けとなる
少子高齢社会である日本で高齢者の患者が増加した際の助けとなる
ことが期待できます。
これを機に、あなたもVRを医療で活用してみませんか?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?