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鳴潮のメモ#3
今州城北門
謎解きの範囲を城外へ広げるため北門へ。北というからには北落野原が目的地か。ほんとうに熾霞はついて来られないらしい。
北門へ着くと早くも最高レアリティキャラの鑑心が物語に登場する。貧道という一人称が耳慣れないが、自身の道行きをへりくだる表現だろうか。通行権限の無い者は城外へ出られないらしく、鑑心も足止めを食らっている。
とすると一般的な住民は今州城外へ全く出ずに暮らしている? 外出できるのは夜帰軍人、巡尉、華胥研究員、先駆条約の一員、拾遺商人、あとは貿易商や一部の特殊な地位の者だけ、といったところか。どうやら悲鳴が世界に残した爪痕は深く、今州城は否応なく15分都市。
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鑑心は人探しのため北門を出たいようだ。北落野原には忌炎将軍がいるらしい。限定集音の人。とすれば彼とも早々に会えるかも。門兵は権力をかさに着た振る舞いを決して見せず、毅然とした職務態度と一般人への敬意とを両立させる好人物。とはいえ鑑心も引き受けた人探しを放りだして安穏としている気にはなれないようす。
ところで鑑心が「巡寧所にも説明した」と名称を挙げた巡寧所がよく分からなかったので検索してみたが、鳴潮の作中用語らしく、巡尉らの所属する城内の治安維持組織らしい。つまりは熾霞の職場だ。
鑑心、門兵、双方引き下がる様子はない。そこに通りがかったヤンヤンと漂泊者が盤古デバイスを見せる。そういえば散華から今州全域にわたる最高レベルの通行権限を与えられていたような気がしなくもない。本当に忘れていた。
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そしてなぜか鑑心も含め3人分の通行を門兵に申請。これは集音で鑑心が来たからこういうストーリーになっている? いやまさか、そんな差分があるわけないか。
そうした成り行きで吉備団子を与えたかのように鑑心が旅の道連れに。今後は熾霞の代わりをしてくれるのかもしれないが、この人も言い回しが難解なので右耳からヤンヤンの史学講座、左耳から鑑心の仏法説話という事態に漂泊者が陥るおそれもある。
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人探しの依頼者は宗業という老いた退役軍人で、孫の致遠という人物を探しているよう。鑑心は山から降りてきた際、道に迷っていた宗業と会って彼を今州城まで護衛した折に孫探しも請け負ったと思われる。
鑑心自身は幼少から山に籠もって修行に励む日々で、道観という人物が師匠であるらしい。そして知見を広めるために俗世へ下りた。山生まれはポストアポカリプスをものともしない。
とにかく鑑心との会話で、彼女がお人好しな篤志家で、少し浮世離れしていて、マンゴスチンに対する語彙が豊富な人物像であることがプレイヤーに示される。
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そして致遠を見つけるため石崩れの高地という目的地が改めて提示される。ええっと、漂泊者とヤンヤンは謎解きのヒントを求めて城外に出るわけだけれど、かといって具体的なアテは無いので、鑑心の目的設定に相乗りして城外北部を練り歩く、という運びか。記憶が確かなら令伊は期限を長くとも3日と述べていたような気がする。大丈夫だろうか。
出立に際して編成を整える。ヤンヤン、熾霞と別れ、漂泊者、鑑心、白芷を編入。この3人は全員メインカラー黒、サブカラー白+アクセントカラー(金や緑)とみごとな親和性を発揮している。チーム編成にカラーボーナスがあって然るべきでは? 見かけ上の印象も内気な三女、明朗な次女、切れ者の長女という雰囲気。完璧なチーム。ヤンヤンと熾霞がいないことを除いては……
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偵察装置の調査
フィールドを北上し間もなく、小規模な中継基地じみたロケーションに到着。前線ではないが交戦区域には違いないぞ、と兵士が警告してくる。
ヤンヤンが夜帰軍の身分を提示して人探しを円滑に進める。確かにヤンヤンは夜帰軍だけれど、逆に考えれば単独でこんなことをしていて良いのだろうか。実は散華と同じく令尹の命で漂泊者を監視してはいないか……
探し人致遠の情報が共有される。正規軍人ではないが前線で矢面に立つことを望む性質で、いるとすれば前線に近い伏波の駐屯地であるらしい。確か夜帰軍の下位概念に破陣・伏波・踏白があったように記憶しているから派閥のひとつ。
さっそく伏波の駐屯地へ! と思いきや、連絡の途絶えた偵察装置が道なりにあるらしく調査を頼まれる。却って夜帰軍属のヤンヤンがいるため断るわけにもいかぬ。漂泊の旅路は雑用の数珠つなぎ。さしあたって具体的な目的が無いのだから、本当に漂泊者としか言いようがない。
夜帰軍人のNPCから目的地を盤古デバイスに送信してもらい、クエストマーカーが更新される。こうしたシステムと世界観のすり合わせが好き。
道々でようやくオープンワールドとしての鳴潮を堪能。オープンワールドは人間を獣に変えるので何もメモを残していない。たくさん生物を滅ぼし、たくさんパズルを解き、謎のおっさんが用意した謎の横スクロールアクティビティ(率直に言って、これがとても好き)も体験した。
開けたマップの其処此処では残像や追放者が闊歩し、しばしばNPCどうしが小競り合いしている。いつか見飽きるとしても、初見の興奮が冷めるには相当な時間を要するだろう。
途絶した偵察装置付近で怪しげな人々と遭遇。今州城の検問があれだけ厳しいのだから、城外をさまよう人物で身許の不確かな者はなんらか訳ありと言って過言ではない。山生まれは別として。
暫定盗人らとの会話シーンではカメラアングルが目まぐるしく動く。また盗人らの身振り手振りのモーションが異様なまでにリッチで、今後の会話劇に期待が持てる。
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一件落着かと思いきや、盗人らは恩ではなく貪欲によって鑑心に報いる。仕様が無いから殴り倒したものの、鑑心はあくまで彼らを慈しみ、人の道を説く。そしてとうとう行き詰まった時は自分のもとを訪ねよと言い含めて今度こそ落着。鑑心は第一印象よりもずっと地に足のついた人柄のよう。そして偵察装置を修理。
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道すがら大物狩りを果たした喜びから人間性をひととき回復し、スクリーンショットを撮る。素敵なデザインのクリーチャー。でも、こうなってくるともはや、残像とはいったい。無冠者が戦の恐怖の具現化なら、恐刃の車は廃車の無念の具現? または事故に遭った搭乗者の。フシュシュはいったい何の具現? プレイヤーに委ねられている。
黒石駐屯地
そのまま黒石駐屯地で聞き込み。しかし前線に近いためか、今までのロケーションと異なり予断を許さぬ雰囲気が漂う。兵士は汲々とし、漂泊者らも負傷者の対応を手伝う運びに。どうやらまだ後方支援を担う地域のようだが、銃後を守る責務がいかに過酷であるかを目の当たりにし、鑑心も深く心を傷める。ヤンヤンがこうした軍隊の苦渋を既に知っていたことを踏まえれば、先の盗人らへの対応も得心がいく。負傷者のなかには自分の傷を癒やせると豪語する共鳴者もいたが、それを続けていては、いずれオーバークロックに陥る……
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これほどの惨状でも戦況は以前より好転したらしく、その一助となったのが忌炎将軍らしい。以前は非正規軍人の動員も多く、死屍累々の有り様であったとか。人間どうしの戦と異なり、疲れを知らぬ残像との戦いは想像を絶する。
そして軍需官から探し人致遠の情報を聞く。正直ここまで色々あって、少し関心が薄れている……ともあれ、やはり勇み足のすぎる人物らしく、度々の独断専行に手を焼いていた軍需官は物資輸送に託つけ、彼を今州城へ送り返そうとしていたところであるという。
鑑心は致遠を見つけ出すが、共鳴者ですらない器で義憤に身を投じる行いを無謀であるか勇気であるか見定めあぐねる。しかし最後は決闘というかたちで現実を突きつけ帰投を決断させた。ここに挫折の悲哀がある。ただ、私情を戦に持ち出せば友軍の足並みは決して揃わない。瑝瓏では身体のどこかを露出せざるを得ない身の上になって、ようやく戦力として一人前。
人探しを終えた鑑心とは一旦のお別れ。彼女がずっと随行してくれれば、これ以上なく心強いと思うのだけれど、せめて令尹の謎解きが終わるまでは……
また、マンゴスチンの聞き込みも捗った。やはり入手ルートは外部地域からの水運で、それは今州南部、怨鳥の沼から鯀巣(グンソウ)の港を通る経路であるらしい。
ヤンヤン曰く、この果物は謎解きにおいて戦争の暗示。漂泊者曰く、この果物は戦争の要、忌炎将軍その人を示すというが、果たして。
そんな立ち話のさなか、漂泊者に異変が生じ、瘴気に満ちて鬱然とした土地へと視点が遷移。漂泊者は突如として忌炎将軍率いる夜帰軍の戦局を幻視したようす。
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ムービー後、将軍がお試しでプレイアブルに。ほとんどのプレイヤーは集音で既に触っていると思うけれども。必殺技で青龍を纏い通常攻撃が強化され、最高レアリティじみた大立ち回りになる楽しげな操作感。
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さて、青龍が東の守護獣であるからには日時計の方位へと話が収束していく、と思いきや、突然漂泊者が謎解きの葉の周波数を感知し、中部台地、祈池(キチ)村へと導かれていることを読み解く。本当に突然のことだが、周波数が問題となる世界観なので、きっと今州の危機を見聞したり北落野原のビジョンを見たりしたことによって、なにか葉の放つ周波数と漂泊者のそれが共鳴したのだろう。能力で風から情報を読み取れるヤンヤンがいるのだから、共鳴者が葉から何を読み取ろうと問題にはならない。
謎解きも折り返しといったところか。今回の旅路で漂泊者は惑星ソラリスで自我を形成するにあたって良い経験を積んだように思う。実際、ストーリー中の口数が増えているようにも感じる。ストーリーの第一章は記憶が無く自我も曖昧な主人公を自立させるところからこつこつやっていくようだ。そんな作りなら名前もいっそ固定にしてくれたら良かったのにと思わないこともない。
今回は熾霞こと馬小芳嬢。
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熾霞の素敵なところはヒーローショーのような非日常に憧れながらも、巡尉として日常に生き日常を守っている点。しかもそのことについて常に屈託ない。彼女はたぶん世界の大きな趨勢と関与せず生きていくだろう。でも漂泊者が今州城に帰ってきたときには、いつでも朗らかに住人を手助けしている彼女を見ることができる。それにゲームだからパーティに編成して今州中をひきずり回せる。鳴潮がゲームでよかった。
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