【#11】新聞拡張員サボる

月曜日の続き
県営住宅の客に断られ
外にでてスマホを見ると
新聞拡張に誘われた実兄からの
不在着信
掛け直すとファミレスで
コーヒーでも飲まないかと
私は基本サボりたい人間
誘われたままサボります
実兄はそんなに気を詰めたら
持たないとの助言
これはその通りで反論はない
ファミレスで1.5時間
ドリンクバーで時間つぶし
時間は15時
そろそろ現場に戻る旨を伝えると
私のトークを見たいとの事
訪問販売の営業は
他の営業にそれを見られるのを
嫌う人が多いが
私はどーでもいい人
そこからピンポン60件
面談20件
新聞購読者4件
これが県営住宅の
リアルな確率です
で、その4件をどう捌くか
それが新聞拡張員の仕事
そのうちの3件は私のトークに
持ち込めましたが
2件はクロージング前に撃沈
まだまだトークが未熟ですね
で、最後の1件
「無読」でした
以前の記事にも書きましたが
「無読」といって
新聞を読んでいない人には
基本的に営業をかけません
スマホで十分
テレビで十分
なんて奴を説得するなんて
時間の無駄ですから
それより
他社の購読者を弊社に変更を
したほうが効率的だからです
で、この「無読」
80歳のおばあさん
普通なら放置するんだけど
3ヶ月前まで地方紙を購読していた
止めた理由はなんとなく
カネがかかるし
あんまり読まなかったし
って言うの
スイッチ入るよね
新聞拡張員の
まずは、新聞が読めるかの確認作業
日常会話で
新聞が読めるレベルで
目が見えるのかを確認
次に新聞代が払えるかの確認
趣味がカラオケらしいので
生活は逼迫していない
それがクリア出来たので
もう売り込むしかない
ただ、長期契約は無理と判断
なにせ無読だから
今日の時点で新規契約を
毎日取り続けていた
(執筆時は途切れてる)
俺の目的は新規契約
販売店にカッコつけるため
短期3ヶ月のゴリ押し
断りで目が見えないだの
生活が苦しいだの言うが
俺はもうおばあさんの現状を
聞き取り済み
契約を頂きこの日の営業終了
実兄いわく
あんなしつこい営業は出来ないわ
との事
日常会話込みの
20分程の営業トーク
しつこいのかな?
日常会話の中で
クロージングでの
断りを先に聞き出し
反論を構築し
断れないようにするのが
私のトーク
以前見た実兄の
販売店の所長に怒られるんです
って泣き落としのトークより
よほどまともな契約だと
思っているんだけどな

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