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新馬先生の見解 秋華賞 前編 調教、展開編

3歳牝馬最終決戦、出走する16頭が決まりました。
例年の傾向が通用しない、阪神2000mで今年の秋華賞は開催されます。

コース特性として、先行馬有利。内回りコースを使用し、コースを1周強回る。スタートしてすぐ急坂があるため、ペースは上がりにくい。3~4コーナーのカーブは内回りにしてはゆったりします。最後の直線は356.5m。
坂を2回走るからこそ求められるのは、パワー。差し馬は瞬発力が必要となります。

隊列予想を16頭のテン3FのLAPから分析すると

逃 エイシンヒテン
2.3番手 スライリー、ソダシ
4.5.6.7番手 アンドヴァラナウド、アカイトリノムスメ、ファインルージュ、ステラリア
8.9番手 クールキャット、アールドヴィーヴル
ここまでが先行勢
10-14番手スルーセブン、エンスーシアズム、アナザーリリック、サルファーコスモス
後方
ミスフィガロ、ユーバーレーベン

と見ます。出遅れがあれば隊列に変更があるが、4-7番手に2.3.4番人気がある。つまりここが秋華賞の中心。

さて、ここから2週前の追い切りと厩舎コメントに併せて予想します。

ハナを切るのはエイシンヒテン、ローズSではテンも早く厩舎サイドも「マイペースに走らせる」と言っていたので、この馬が先頭に立つ、ら

次に続くははソダシとスライリー。
この2頭は特に調教が良かった。
まず、スライリー。最終追い切りは軽めも2週前の調教が特に素晴らしかった。直線前まで前に馬を置いて直線で抜く

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つまり、番手で運ぶ予定なのではないでしょうか。
そして、ソダシ。ソダシは坂路を2本を追って来た。とても良かった。

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特に出色なのは1週前の調教。
馬場が荒れた方がいいと言うので、凡走するとしたら、川田騎手が玉砕覚悟で突っ掛けた時か。
大荒れは考えにくい。

アンドヴァラナウド、アカイトリノムスメ、ファインルージュ、ステラリア、クールキャット、アールドヴィーヴルの残った先頭集団で怖いのはアンドヴァラナウドか。もの凄い回転の早いピッチ走法をしています。
ステラリアは阪神2000だと実績の高い、斎藤崇厩舎。キズナ×サドラーズウェルズ産駒はいかにも重馬場向きである。どちらにしろファインルージュを除く人気先行馬が内に入ったことで、ペースが落ち着くことが想定される。

中団から差し馬の
スルーセブンシーズ、エイスーシアズム、ホウオウイクセル、アナザーリリック、サルファーコスモス、ミスフィガロ、ユーバーレーベン
の取捨選択は調教だけで見るなら

スルーセブンシーズとユーバーレーベンになるか。
ユーバーレーベンはオークス馬なので、軽視はできないが怪我明けという点で、抑えに入れるか入れないか。鞍上のデムーロが最近よく見せる道中の捲りが見れるか、とは言えスピード勝負なら分が悪いか。スルーセブンシーズは、紫苑ステークスから調教がかなりいい。雨で重くなった馬場で内がどうか、その場合外に出せるのかということが懸念にはなりますが、こちらを上位と取ります。


今回、先行する馬が軒並み内寄りの枠に入ったことを考えると、ペースはミドルペースが想定されます。この場合、一番怖いのが重馬場となった場合、今回一番の懸念は

「エイシンヒテンとスライリーの重馬場適正」もしこの2頭が抜群の重馬場巧者だった場合、前に行った組で独占してしまう可能性は少し残しておきたい。

現在人気馬で重馬場歓迎と宣言しているのはソダシ。

アンドヴァラナウドのピッチ走法、スルーセブンシーズは年明けのミモザ賞で重馬場の中山競馬場で快勝なので、ここら辺は押さえたい所。

2連系を買うならソダシから人気所と雨適正、前で競馬できる馬を。そして3連系であれば、ソダシ→先行馬から3,4頭+差し追い込みから1頭→エイシンヒテン,2列目からステラリア

を入れた組み合わせがいいかと思います。

最後に私の2週前と最終追切を加えた調教評価順をコメントを加えてお伝えします。

1位 ソダシ→2週前でCWで躍動、1週前から坂路50秒台、最終追切坂路で併走馬を突き放す。この調教に文句がつけられる人がいるのか?さすが須貝厩舎。斤量増以外の懸念点なし。

2位 クールキャット→追切だけならソダシと遜色なし、ただしこの馬は良馬場でこそかも。2週連続美浦のウッド、1週前は鞭入れ一杯で併走馬を突き放し、刺激が入った最終は楽々ラスト11秒台で締めた。叩き効果抜群

3位 スライリー→1週前追切で抜群というか違う馬かと目を疑うほど動きが良かった。四肢がスムーズに動く。最終は前週の調教を受けて軽めに。重馬場適正で前残りの展開があれば、人をアッと言わせる可能性あり。

4位 スルーセブンシーズ→2週連続美浦のウッド単走で走ったが1週前のラスト1Fの加速がとにかくよい。首が高いのが気になるが、もうこの馬はこういう走り方で、気分良く走ってしまえばこちらのもの坂も重馬場もこなせるという意味で一番この馬が穴馬だと怖い。

5位 アンドヴァラナウド→福永騎手が乗らなかったことが気になるが、2週とも坂路。とにかく脚の回転の速いピッチ走法。おそらく坂路を入れてきたということは、有力馬とのキレ勝負に不安を感じているが、1週前の坂路タイムはラスト2F12.8ー12.4で締めている。つまり最後まで足が使える。これは阪神では大きくプラスと言える。

次点が際どくアールドヴィーヴルとします。

ソダシと人気を分け合っているファインルージュは調教的には少し不安を感じます。紫苑ステークスの方が明らかに私にはよく見えました。今までのファインルージュは距離不安を中間CW8Fの調教で克服してきました。この8Fを走る馬はあまり多くなく、ラスト1Fを早く走っていたのですが、今回今のところその調教はしておらず、最終追切は前走同じ3頭併せの6F調教ですが躍動感が前走ほど感じられませんでした。

最終的な印は後編に回しますが以上の理由からファインルージュは枠も含めて少し評価を下げようと思います。

皆様の予想の一助になれば幸いです。

これを書いてる途中で秋華賞を買えないことが確定しましたが、これもまた運命と思い最後まで書き上げてみました。印はまた最後書きます!

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