エウレカセブン(無印)を見た私の解釈

非常に取り留めなく思ったことをただ羅列していきます。
ネタバレしてます。見た人用。

大体の目次
・色について(導入)
・あらすじ
・金枝篇の話
・ニルヴァーシュに見た母親の影
・サトリとかコンパクとか
・最後に感想

色について

最後のシーンとかでもわかる
よくあるトイレ標識でよく男=青/女=赤になってるけど、レントン=赤/エウレカ=青になってるところとか、あえてそうしているというカラー選択で、作り込まれてるなーとか思いましたゾ

あとまぁたぶん悪役として出てくるデューイは、水色・白・金というカラー組み合わせの服を着ていて、これは正義のカラーといわれるやつですね
反対に月光ステートのメンバーカラーは赤と黒なのも、皮肉なのか?そういう見方も取れるのか?私はスターウォーズの鬼みたいなの思い出します
という感じがチラついてて食いつきました

あらすじ

大まかな話の内容でいくと、
人類以外の、人類くらいの知的生命体(コーラリアン)が出現した時、どうしますか?って話ですね
レントンは共生を選びました、と。

ただここにはエウレカセブンならではの制約がいくつかあって、
例えば新知的生命体(コーラリアン)は、大半が眠っていて、人類のものすごい攻撃によって彼らが起きてしまうと、知的生命体が多すぎて物理世界が崩壊しちゃうよ、とか。つまり彼らが眠ってるおかげでギリギリ今の生活ができてます、という前提らしいです。

こういったならではな前提のために、レントンたちは、人類を選ぶか、共生を選ぶか、みたいな話になります。
敵側は基本的な人類だけで生きてこうという主張をし、物理世界が崩壊する前に新地的生命体を駆逐させればいいと言ってる(実際、悪の親玉は物理世界崩壊してもいいかなみたいなかんじだった、多分)

主人公レントンやホランドたちは、共生を選択してる。
でもここですこーし気になるのは、共生を選択してるのは男たちで、みんなかわいくて無垢な新知的生命体(コーラリアン)の姿を目の当たりにして、その道を選んでるっていうところはありますな
うん…愛が共生をうながしたっていうメッセージだけなら少年コーラリアンと女(男でも良いぞ)も頼むぞとは思った
おじいコーラリアンが実は潜んでましたっていう「うぇえ!」って思わせるだけみたいなところがありますが、奴が何に寄与していたかは不明

金枝篇の話

あとそう!金枝篇の話ね
ホランドが読んでいたというシーンが出てきます。(これ悪役的なデューイも読んでいたようですね?たぶん?)
これはたぶん映画『地獄の黙示録』にでてくるカーツ大佐に重ねてるんだと思われます(そしてここで『闇の奥』と再会してしまう)
つまりホランドもデューイも何がしかの偉い人で、自分の信念がめっちゃあるって感じです。余談ですが、ホランドの首タオルがめっちゃムスカに見える。
映画ではサーフィン波乗りとかも出てくるのですが、これはホランドやレントンの波乗りにも同じく、「苦しい状況の中での快楽に対する狂気」のような共通点が見受けられます
ホランドがこのために少しおかしくなったりする

てか結構な疑問というか、考察案件だと思うんだけど、
エウレカセブンの冒頭からかなり登場人物たちの心情がブツ切れです
波が激しい上に、前回と心情が繋がってなかったりします
若きレントンだけでなく、特にホランド…悩みが多いのか?で済ませるにはすこし違和感レベル
制作の問題なのか、意図的な作為なのかわかりませんが、そのせいで少し見づらいアニメだなーとも思ったりします
じじいだけが真っ当だ

ニルヴァーシュに見た母親の影

あとニルヴァーシュ!
これ最後にニルヴァーシュが声を発するんですね
これを聞いてて、ああ母みたいな感じなのかなーって思ってました
エウレカセブンは、基本的にレントンの父と姉についてめっちゃ語られて、あと祖父がいて、母というものは不在なんですね
そこで、エウレカが子供たちの母ですよーみたいな感じで出てきたりして、そんなエウレカをレントンは好きになる

レントンの母になるわって出てくるレイはいるけどレイトのシーンよりもどちらかというと父になろうとするチャールズの方が絆が強く描かれてる

レントンは母役である姉と再会することをエウレカが見えなくなるくらい切望してるんですね
父との確執は如実に語られてますが、母の不在がかなり隠されたテーマのように感じます
だからニルヴァーシュが最後に、やさしい〜女性の声で喋って、レントンとエウレカのとんでもない手助けをしてくれた時、「母親じゃん………」ってなりました
そりゃなりましたわ
厳密な設定とかは抜きにして、母という欠けたピースを埋めてくれるようなシーンでしたな

サトリとかコンパクとか

サトリプログラムとか、コンパクドライブとか、アミダドライブとか出てきて覚えられないっす

サトリ→悟り
コンパク→魂魄
アミダ→阿弥陀
全部仏教的な何かかな?っていうふわっとした感じです
私のふわっとした解釈で言うと、仏教的な「煩悩を滅することが悟りを開き魂が救われる」的な教えの名を冠しつつ、エウレカセブンでは「煩悩を追求することが悟りを開き魂を救済する」っていうメッセージかなと思いました
煩悩を追求するってのは、メインはエウレカLOVEってことかな?

最後に感想(てか全部感想だよ)

正直にいうと、
20話すぎたあたり?から、「これレントンたちが人類の敵だったらめっちゃ面白いのにな」って見てました
愛のために人類を捨てた少年のことを、少年の気持ちがめっちゃわかってキラキラしてて青臭くて最高の青春として語られてたら、めっちゃ面白いなーーーって

エウレカセブンではレントンとエウレカのおかげで、共存世界が作られますな
共生出来るかはまた別の話だけど、チャレンジすることにしたというわけです

見終わってすぐは、あれがどーでコーデで頭がいっぱいで、いやグレートウォールってなによ、とかゾーンって何よみたいな感じだったんですが、
時間をおいて『sakura』とか思い出しながら「もっと別に単純な感想でいいよなー結局レントンの青春だったんだからさー・・・」っていう感じでじわじわ余韻がきました
めっちゃオープニングが合ってる
キラキラしてるぜ


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