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設計者として尊敬する家具職人

 ジョージ・ナカシマという、昔の家具職人が考案した椅子のレプリカに座ったときに感じたことです。
 地元の香川県にジョージ・ナカシマのレプリカ家具を製作販売している会社があり、その会社のショールームにて、レプリカの椅子に座ったとき、大変座り心地がよく、それがなぜなのかを色々と考えさせられました。
 その椅子は座面がそれほど高くなく、日本人の体型向きに作ってあり、また座面が奥に傾斜していて、自然にお尻が滑っていくために、自ずと深く座る体勢になるようになっていました。そして、ここが一番気付かされた部分なのですが、背もたれが細い部材の集合で出来ており、その部材が程よくしなって、木でできているとは思えない程、背中にフィットするようになっていました。
 全て木でできた椅子でも、(つまり布を貼ったり、クッションを置いたりしなくても)これだけ座り心地がよい椅子を作る事が出来るという事に驚き、色々なことに気付かされたように感じました。
 ジョージ・ナカシマの椅子には他にも色々な工夫があります。設計者として尊敬するべき人だと思います。

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