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こんな研究があったんだ!摩擦とスリップと骨と関節と筋肉と。
こんばんは。
私は趣味でクライミングをします。クライミングをしていると、どういう風に体を動かせば、また、どういう風に指を使えば上手く登れるのか?を考え始めます。そして例えばこんな動画を見て、動物ってやっぱりスゴイなと思うわけです。
この、ヤギが急斜面を登っている動画は何年も前からあります。あんな不安定そうに見える蹄を使って、よく滑り落ちないで登れるものだと思っていました。そして、最近見つけたのですが、そんな事に疑問を持ち実際にガチで研究をしている人をみつけました。
(研究論文)
https://eprints.whiterose.ac.uk/155459/1/08807297.pdf
これは、ヤギがどうしてスリップせずに急斜面を登れるのか?に対して、そもそもヤギの蹄と脚の骨の関節と筋肉の構造自体が、スリップを抑制するメカニズムとして自動的に働いているであろうという研究です。(英語、英文なので私の読解力ではハッキリとわからないですが、おそらくそういった事を研究されています。)
ヤギは、実はその脚の構造自体が急斜面を登るのに適しているという事です。
この研究を知って、私はめちゃくちゃ嬉しかったですね。ヤギが急斜面をスリップせずに登っている動画を見て、スゲエ!で終わらずに、なぜなのか?と真剣に研究する人がいるのが嬉しかった。(実は、こういった動物の人間がかなわない身体能力を、動物の筋骨格を研究して解明しようとする分野は、バイオロボティクスと言うらしく、なかなかメジャーな領域のようですが)
私は設計者ですが、論文というものを真剣に読み始めたのは40歳を超えてからでした。仕事の為に仕方なくある分野の論文を真剣に読む必要がありました。その時に初めて、研究している人達って、やっぱり意味のある仕事をしているんだなと思いました。目の前に起きている物理現象を、簡単な言葉で説明して分かった気にならずに研究し解明する人を、本当に尊敬します。
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