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あぁ、嫌んなるよ音楽は【マカロニえんぴつ 鳴らせ】

音楽は毒だ。

ある時は薬のように心を救ったり酔わせたり、
ある時は凶器のように感情を抉ってきたり。

そして音楽はタイムカプセルでもあると思う。
忘れかけてた恋や青春、尖った心や優しい気持ち。

その感情をふと思い出させる。

最近はマカロニえんぴつにハマっている。
マカえんの歌詞は等身大な感じがして、すごく刺さる。

最近すっごいいいなと思うのが、メジャーデビュー曲の「鳴らせ」。
「最初は届かなくても、いつか届くまで音楽を鳴らしてやる」という
マカロニえんぴつ決意や誓いのような気持ち
がギュッと3分くらいに詰まっている。

はっとりくんのがなりが入った声も歌詞や曲をすごく表現してて、何度も聴き入ってしまっている。

そしてPVの女優さんは、瀬戸かほさんという方だ。
マカえんの「青春と一瞬」という本でも載っていたが、
この無表情な感じが良くて、出演予定だった女優さんから変えてもらったらしい。

本当に、目の前にいるはっとりくんの歌が届いてないという演技や表情が素敵だと思う。

好きなのは冒頭の歌詞。
昔の根拠ない勢いがあった頃を気持ちを揺さぶってくる。

あんたいつまで こんなぬるま湯に浸かってるの?
もっと先の方へ描いた通り 飛んでいけるのに
代わりがない唯一無二でいたいなら
代われない憂欝とか もう捨ててしまえよ

マカロニえんぴつ 鳴らせ

大学生の頃は根拠もないのに「俺は何かできる」と信じ込んでいる時期もあった。

でも社会に出て現実を知っていくたびに、
普通の人間なんだと思うようになった。
そういうことも考えることすら無くなった。

でも、この曲を聴くたびに忘れてた気持ちを揺さぶってくる。
「このままでいいのか?」
「あの時の自信はどこいった?」
マカえんの音楽が問いかけてくる。

あ、そうか、まだ心のどっかに「何かをしてやりたい」って気持ちがあるんだ。って思い出させてくれた。

もちろん、「世界を変えられる!」とかそういうことではない。
でも、せめて今の生活くらいは変えられるかも、そう思わせてくれた。

またちょっとやってみたいことくらい、挑戦してみようかな。

抑え込んでた気持ちも掘り起こしてくる。
あぁ、嫌んなるよ音楽は。
でもやめらんないよね、ほんと。


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