目的と手段と私

音楽制作に関する環境がどんどん進化していきDTM(デスクトップミュージック。パソコン等で専用ソフトを使い音楽を作ったり編集したりする。)が当たり前のようになってきた昨今。
パソコン1つで作った曲が大ヒットして紅白出場なんて時代です。
そして我々のような活動規模のバンドにとっては何かと有り難い存在です。

そんな中でもパソコンやデジタル関連機器に明るくない人も当然いる訳で。
うちのバンドの中にもそういうメンバーはいます。

その彼がDTM作業でつまづいた時に
「俺はこんなことがやりたくてバンドやってるんじゃない!」
と吐き捨てるシーンを今まで1,2回見てきました。

本気で怒っている訳ではなく軽口を叩いているくらいのライトな感じなんですが、意外とこの台詞は深いなと思ってずっと頭の中に残り続けています。

所謂デジタルネイティブと言われるような世代の人なら作曲やデモ作成=DTMが当たり前になってるやろうけど、自分たちが楽器やバンドをやり始めた時は夢にも思ってなかったですよ。
(一応デジタルネイティブの定義を調べてみたら自分も含まれるようでした…言いたいことは伝わっていると信じて…)

確かに便利なことは間違いないけれど、最低限でも使いこなそうと思えば覚えなければいけないこともそれなりにあるしデータのやり取りに関してのルールもある。
それらを楽しんでいる人もいるでしょうし時代の流れだから仕方ないと思いながら必要に迫られて使っている人もいるでしょうか。
高齢者のガラケー・スマホ問題みたい。

DTM以外でも今や当たり前のようになっているSNSだったり動画配信とかだってそう。
誤解を恐れず極端に言うと、俺だって例えばこのnoteにこんなことをチマチマと書き連ねたくてバンドをやってるんじゃない。

でも、バンドをやってるからこそこんなこともしたくなる。
応援してくれてライブを楽しみにしてくれている人がいることを知っているからこそライブだけじゃない色んなこともしてみたくなる。
人には得手不得手があるので俺は俺でできることやりたいことをやるし、上述のDTMが苦手なメンバーも他のメンバーだってそう。

何だってできる時代だからこそ逆に戸惑うこともあるけれどその分楽しめることも増えていると思います。
せっかく色んなツールや手段があるんやから使える物は試してみないとね。
よーし、次は17LIVEやるぞー!!!



それでもやっぱり俺(ら)はライブが好き。ライブがしたくてバンドやってます。
みんなと顔を合わせて同じ空気を吸って同じ音楽を楽しみたくてバンドやってます。
あー、早くライブしたい。
ね。

いつもありがとうございます。 弦を買ったりおいしいおやつを買ったりします。