2013
11年前の2013年は何故か印象に残っている。
というのは昨年記事にすれば10年前になるしキリがよかったなと思ったが時すでに遅し。
2013年は自分が15歳、中学3年生の時だ。世間では流行語が豊作の年(じぇじぇじぇ、おもてなし、今でしょ、倍返し等)だったが自分の中でも思い出に残っている。正確に言えば2013年度、つまり2013年4月1日〜2014年3月31日だ。
中学3年生。何にハマっていたかは特撮以外あまり覚えていない。NMB48にハマったのは確か次の年からだし、アニメにハマっていたのは2011〜2012までだし。男子校の男子中学生はハマるものは一般の中学生とは乖離している。
あ、その時流行っていたJ-POPは一通り聴いていただろうか。めちゃめちゃ普通の男子中学生じゃねーかというコメントは受け付けない。余談だが僕は2014年のヒット曲のイントロは滅法強いと思う。
自分の記憶は音楽と密接に結びついている。だからヒット曲がリリースされた歳とかは出来事とセットで記憶しているから覚えているし、あまり間違える事がないと思う。最近のヒット曲はリリースされた年とヒットする年が違ったりするのが厄介だ。2013年はサブスクなんてなかった筈だから音楽は買うか借りるかしてスマホに取り込むか、土曜の深夜のCOUNT DOWN TV(3人組のキャラクターの時代)を観るかの二つの方法しか自分ではなかった。Youtubeなんて知らないと調べられないし(おすすめにも出てこなかった)、インスタはないしTikTokに関しては勿論この時代にはなかったがそもそも今でも苦手意識があるし方法にはない。
音楽から掘り下げていくと嵐に本格的にハマっていったのを思い出した。2010年に怪物くんが放送されていて毎週観ていた。主題歌の『Monster』のCDが欲しかったのを覚えている。当時嵐は全盛期だったので通常盤は買えたとしてもDVD付きの初回限定版のCDは予約しないと買えなかった。DVDあるなしだったら絶対ついていた方がいいと思っていたので通常盤は買うつもりはなかった。知り合いの嵐好きの人が代行で『Monster』の初回限定版を受け取っていて羨ましかった。でも手に入らなかったのでそこまでハマることはなかった。でも曲は追って聞いていた。2013年には少し落ち着いていて普通にCDが買えていた。僕がハマったのはCDが買えるようになったからではない。その当時『プラチナデータ』という二宮和也主演の映画が公開され、主題歌が嵐の『Breathless』だった。この曲を聞いた時になんてかっこいい曲なんだ、となりその次のシングル『Endless Game』もかっこいい!なんて思いそこからハマっていった。
思い出に残っているのは音楽だけではない。僕の通っていた中学では3年生になると3泊4日で新潟へ農村学習として田植えをしに行く学校行事がある。因みにうちの学校では中学に修学旅行というものは存在せず、代わりにこういった行事が存在する。農村地域の方のお宅に泊まらせていただくのだが、僕たちが泊まったグループはご家族の家ではなく一人のおばさまが経営してらっしゃるペンションだった。そのペンションにはテレビがなかった。「テレビなんてなくても困らないから」そのようなことを言っていた気がする。その当時テレビっ子の僕としてはその当時の娯楽はほとんどテレビだったので無いなんてことは死活問題だった。他のグループは一般の家庭だったのでテレビが観られたのが羨ましかった(特にお子さんと仮面ライダーを観たグループもあったみたいでとても羨ましかった)。残された娯楽はスマホだけ(本当は持ち込みダメだけど)。2013年なんてスマホの普及率は全然なかったので5、6人のグループで僕ともう一人だけしか持ってなかった気がする。幸いにもWi-Fiは通っていた。当時YouTubeは今ほど娯楽として確立されていなかったし、動画も限られていた。丁度その時直近の歴代のコナンのOP曲をよく聴いていたので友達がそれのイントロをしようと言った時にはタイミングが良かったのでテンションが上がった。僕は昼ごはんとしておばさまに作っていただいたほぼばくだんおにぎり、よもぎもちが食べられなかった。おにぎりはもともと食べられなかった、よもぎもちは草味が苦手だったからだ。その他にもさっぱりとした食べ物しかなく食べ盛りな僕にとっては少し苦痛だったし普段より縛られた生活ではあったが、おばさまが僕たちにいっぱい尽くしてくださったり仲間と楽しく過ごせた過ごせた。とてもいい思い出だ。
その後友達の影響でmiwaを好きになった。2014年の2月には人生で初めて音楽ライブに行った。miwaの『Faraway』を聞くとその農村学習、いや新潟の風景を思い出す。
また音楽で帰結してしまった。しかしそれ以外にも思い出に残っている。
その年の夏に勉強合宿があった。勉強合宿なのでひたすら勉強していたのだがそう言った縛られた生活の中で観たウルトラマンはとても印象に残った。自分以外のクラスメイトは特撮に興味がない人ばかりだが、他のテレビ局はニュースをやっている時間帯だから消去法で観たのかもしれない。朝にはみんなで当時やっていた「あまちゃん」を観ていた。それきっかけでその後自分も毎週観るようになった。途中からになったけど。合宿が終わって楽しみだったのがマクドナルドの1000円バーガー。合宿後は第三弾のチョリソーが入ったハンバーガーだった。早めに買わないと売り切れるので親に買ってきてもらっていた。拘束された生活の後のジャンクフードはおいしく感じた。冷めていたけど。1000円バーガーは全部で三つあったけど第一弾のパイナップルが入ったハンバーガーだけ売り切れて食べられなかったのが残念だった。今では期間限定のハンバーガーがそれに近い値段するのだから時代を感じる。
今思うと一番何も考えていなかった、というか考える必要のない年頃だったと思う。でもだから何も考えていないから将来こうなるよと今では思う。でもそんな意識高く生きられないよー。