第2回ポジショニング②

さて、ポジショニング編の続きです。

と、ここまでですでにご購入いただいた方がいらっしゃいます。なんて粋な方でしょうか。そんな粋な方に応援していただけるとは幸せです。なんだか楽しくなってきましたね。僕が楽しければきっとさらに良いものが書けるでしょう。
有機的。化学反応。
Twitterでもこの記事について書いてくださっている方がいて、そこからやはりなんかしらの影響を僕も受けています。
#カービングターンの教科書
をつけて疑問点などツイートしていただければ記事に反映していくので良かったらお願いします。

「自分の行動が回り回って社会を変えていく」
「自分が行動したって社会はどうせ変わらない」

どちらの思考の人が多いほど、社会は良くなるでしょうか?
そう、全てはみなさん次第だと、僕は思います。


話が逸れました。前回の続きですね。
「超上級者」のポジショニング。
ここでいう「超」とは、「上位の」という意味ではありません。「その枠組みを飛び越えた」という意味です。つまり、今までの話とは違う次元で話すよ、ということです。
そしてこのポジショニングは前振りアングル、横向きアングル、そこに関わらずやることができます。
なんだか楽しくなってきましたね。

前回は重心位置について書きました。身体の形が変われば重心位置も変わってきますよ、と。そして上級者はその重心位置が板の上にあり続けていますよ、と。

でも良く考えてください。
滑走中の身体の形って常に変化しますよね。ということは重心位置も絶えず変化しつづける訳です。
絶えず変化しつづける重心位置を板の上に乗せつづける。
なんか難しそうじゃないですか?そうなんです、みなさん実はとても難しいことをやっているんです。
「変化しつづける重心のバランスをとりながら滑る」
これが一般的なスノーボードのターンです。バランスのスポーツ、ですね。
このバランス感覚が鋭い人がライダーだったりプロだったりするんですね、きっと。

でも、ターンってみんなのためにあるんですよ。
ちっちゃな子でも、足が不自由でも、50歳から始めても、みんなが生涯を通して楽しめるのがターンなんですよ。
感覚が鋭い人のためだけにしとくのはもったいないじゃないですか。

大丈夫です。
これはあなたのためのターンです。

バランス、とるのやめましょう。

さあどうやるか、やっと本題です。
「超上級者」のポジショニングの話です。
まず身体のパーツを分けて考えてみます。
「頭」「胸」「腰、おしり」「膝」「足首」
こんな所でしょうか。
「おしり」これが重心が外れる主因です。
基本姿勢をとった時、たぶんみなさん多かれ少なかれ膝を曲げて、腰を折り、棒立ちの姿勢より低くなる(しゃがむ)と思います。
この時の「おしり」、板の上にありませんよね?カカトのさらに外側(背中側)にあるのではないでしょうか。
そうなると重心が背中側に寄ってしまう。これを補うために「頭」や「胸」をつま先側に持っていきます。
これでトータルなバランスとして、なんとか板の上に重心を持ってきています。

先に述べたようにこのやり方だと常にバランスをとりつづけなければいけなくなります。大変ですよね。
解決方法は簡単です。シンプルです。
「おしり」を板の上に置いたまましゃがんでください。
これだけです。
これをやるだけで結果的に「頭」「胸」「おしり」が全て板の上に揃います。
全てのパーツが板の上にある。そうなると重心はどうなるか。
簡単です。シンプルです。
「重心」は「板の真上」です。

そして、この「おしり」の位置を気にしてあげれば重心は常に板の上にあり続ける訳ですから、バランスをとる必要もなくなります。
「バランスからの解放」
これがこのポジショニングの最大の効果です。

いかがでしょう?なんとなく分かってきましたね。
そうシンプルなんです。
良いものはシンプルである。
世の中の理(ことわり)ですね。


あっ、気づきましたか?
おしりを板の上に置いたまましゃがむってどうやるんだよ?
そうなんです。
そこにはちょっとしたコツが必要です。


それはまた次回に。

払うかどうかは自由ですが、このテキストは販売してます。よろしくお願いします。


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