第6回スノーボード哲学②
はい、来ました。哲学の章では上達のための心得のようなものを紹介していきます。
今回は
ポジショニング③の章で話した「丸ごと受け取る」という話です。
【丸ごと受け取る】
これはレッスンを受ける時の心得です。
色んな人のレッスンを受けてきた人に有りがちな話ですが、色んな人の良いとこどりをしようとします。
この人の話のこの部分は自分にしっくりきた、とか
この部分だけ取り入れてやってみよう、とか
そういうやつです。経験上、こういう人って上手くなりません。
なにが駄目か。
いやいいんですよ。問題は、新しい知識なのに自分の知っていることのように解釈していることです。
「あ、はいはいあの話ね」とか
「それってこういうことだよね」とか
そういう風に、自分が知っている知識の範疇に新しい知識を押し込めてしまっていませんか?
入ってきた知識は常に新しいものとして受け取りましょう。それはあなたの知識の中にはないものです。
その人の言葉はそのままその人の言葉として受け取りましょう。それはあなたとの言葉とも他の誰かの言葉とも違う、その人の経験と感覚から編み出されたオリジナルなものです。
そうすることでそのレッスンから受け取れるものは格段に増えるはずです。同じものでも、得られるものは心構え次第で全く変わります。これは言い換えると「敬意」でもあります。相手の言葉をちゃんと聞き、ちゃんと受け取る。それが敬意です。
そしてこれはお金についても言えることです。
同じレッスンでも無料で受けるのか、2万円で受けるのか。無料なら無料なりの、2万円なら2万円なりのものをそこから引き出そうとするはずです。はい宣伝です。
まあそんな感じです。レッスンて難しいんですよ。ある程度の共通理解がないと、同じことを伝えても違う受け取り方をされてしまう。そしてその共通理解に辿りつくまでにはある程度の時間が必要です。
僕個人の意見としては、色んな人のレッスンを受けるのではなく、同じ人のレッスンを何回か受ける。そうすることで理解は深まるし、本当にその人が伝えたいことに辿り着ける。
基本的に滑りに関しては「体に合う合わない」ってないと思っていて(講師と性格、思想的に合う合わないはあります)、ちゃんとやればちゃんと身につきます。
体に合わないと感じたら、それはきっと今までの滑りやクセや経験が違和感として邪魔をしているだけです。そもそもカービングターンなんて難しい動きをしている訳じゃありません。誰でもやれます、誰でも上手くなれます。
このnoteを通して僕がやりたいのもそういうことです。共通理解を作ること、ベースとなる考え方を作ること。
そうすれば早い。最初のレッスンから100%でイケる。
ターンて上手くなくても楽しいです。
なのであんまりこういう言葉は使いたくないんですけど、やっぱり上手くなると楽しいです。いや楽しいというか、違う景色を見れて、違う感覚が得られます。
どうせならいつもと同じところにいないで、旅にでて違う匂いと風を感じましょうっていう話です。
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