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KDDI/KAGとNRIが初のコラボイベントを開催!参加レポート

自己紹介

KAGでプラットフォームエンジニアをしているSimStaと申します。
普段は札幌からリモートで働きつつ、AWSを中心に様々なコミュニティイベントに出没しています。
最近投稿を始めたQiitaはこちら!

はじめに

KDDI/KAGとNRIの初となるコラボイベントが、AWSをテーマにKDDI DIGITAL GATEで開催されました!
とても気になるイベントということで札幌から(文字通り)飛んで参加してきましたので、開催レポートをお送りしたいと思います。

目次


本編

司会はNRI 前原さんとKDDI 柴田さんでした!
お2人ともトークもモデレーションも素晴らしかったです。
前原さんはタイムキーパーのために銅鑼を持参されていましたが、活躍することはあるのでしょうか…?

会社紹介: KDDI/KAG

まずはKAG 須田さんより、KDDIおよびKAGのコミュニティを中心とした会社紹介がありました。
弊社KAGでは、2人のAWS Samuraiや、多くのAWS Community Buildersが在籍しています!

会社紹介: NRI

続いてNRI 串間さんよりNRIの会社紹介をしていただきました。
コンサル/金融/産業/基盤で領域が分かれているほか、コミュニティ活動の紹介や、仕事には「魂」を込めているといった話も…!?

AWS Samurai受賞者によるパネルディスカッション

今年3月のJAWS DAYSで発表されたAWS Samuraiの受賞者4名のうち、なんと3名がNRIまたはKDDI/KAGということで、過去受賞されたNRI 吉江さんも加えてSamuraiの4名による豪華パネルディスカッションが実現しました!

全員Samurai!

モデレーターには各社からのフレッシュな面々として、NRI 中田さん、KAG 覚井さんが担当。
技術コミュニティの活動や、はじめの一歩の踏み出し方について、コミュニ
ティ玄人であるSamuraiたちに質問されていました。

緊張してそう?なモデレーターのお2人

全員コミュニティの運営に携わるようになったきっかけはバラバラですが、逆に言えば地域や技術領域ごとに様々なコミュニティがあり、間口が広いですので、少しでも興味があれば1回、2回と参加してみることをおすすめします。

LT大会: AWS推しのサービス!

パネルディスカッションの後は、NRIとKDDIからそれぞれ3人、計6人がそれぞれ推しのAWSサービスについて熱く語るLT会でした!

NRI 朝日さん

朝日さんはサービスというより、Purpose-Built DatabaseというAWSの個々のデータベース系サービスの括りをテーマに取り上げていました。

Oracleのデータベースが統合型なConverged Databaseであるのに対し、AWSは役割ごとにデータベースサービスを分けるPurpose-Built Databaseの形で展開しています。
どちらにもメリットデメリットが存在するため正解はない、という結論でしたが、個人的には、Oracleとの比較によって、様々なサービスを組み合わせてアプリケーションを作っていくビルディングブロックの考えを持つAWSらしさが強調されたなと感じました。

KDDI 岩崎さん

岩崎さんはサーバーレスの代表的なサービスであるAPI Gatewayを取り上げていました。

API Gatewayには主にステートレスなRESTとステートフルなWebSocketといった方式が存在します。
非同期処理の応答処理に違いがあるのですが、いずれか排他的になるのではなく、用途によって組み合わせて使われることがあるということをau PAYの事例で示されていました。

また、Gatewayという名前が表すように、重要設定として「認証認可、APIキー、WAF」の3つのセキュリティ設定を挙げられていました。

NRI 阿子田さん

テスラをガジェットとして買った(???)阿子田さんは、最近一般提供が開始されたAmazon Q in Connectをテーマとしていました。

コンタクトセンターでの問い合わせに関して、オペレーターが都度保留にして調べて回答する方式ではかなりの待ちが発生してしまいます。
Amazon QをAmazon Connectで利用することで、問い合わせの発話内容を認識しつつ、ドキュメントをもとに回答をオペレーター画面に表示してくれるので、迅速な回答が実現します!
ただし、データ量が多いと時間がかかったり、制約が多かったりとまだ不便な点は残っているようです。
今後の性能向上とアップデートに期待ですね。

KDDI 吉川さん

吉川さんは2つのサーバーレスサービス、DataSyncとStep Functionsを取り上げていました。

DataSyncはS3やEFS、オンプレミスといったストレージ間のファイル移動をマネージドで行ってくれるサービスです。
同期する対象のファイルやディレクトリを簡単に設定できる、パフォーマンスが可視化できるといった点が魅力のようです。

Step Functionsは様々なAWSのサービスやアクションなどを組み合わせてワークフローを作成できるオーケストレーションサービスです。
夜間や休日にリソースを停止するといった機能を視覚的かつノーコードで実装でき、またエラーハンドリングの手段が豊富なのが嬉しいところだと紹介されていました。
よく使っている自分としてもその通りだと思います!

NRI 高棹さん

金融機関向けの共通基盤に従事されている高棹さんは、基盤に使用されているEKSを推しのサービスとし、最近のアップデートを紹介されていました。

マネージドなKubernetesを利用できるEKSは、コントロールプレーンの管理が不要で、Kubernetesを使用するワークロードには絶大な恩恵をもたらします。
ただ、Kubernetesの学習コストが高く、また3ヶ月ごとに最新バージョンがリリースされるため、ECSと比べて最大限に活用できる組織は限られてしまうようです。

KDDI 佐藤さん

物流システムを担当されている佐藤さんは、Step Functionsを吉川さんとは違った観点で取り上げていました。

ショップやWebからの受注や出荷に関する需要をAmazon Forecastで予測しており、その処理自動化にStep Functionsを活用しているようです。
時刻の取得などLambdaを頼らなければいけない場面はまだあるものの、昨年のre:Inventで追加されたRedrive(失敗した状態からの再開)や、TestState(単体テストのように単一の状態をテスト)といった便利な機能が使えるようになったのは良い所とのことでした(自分も使っててとてもそう思います!)。
また、従来のワークフローと比べ、Step Functionsの活用でコストを大幅に削減できたようです!

最後はじゃんけん大会!

最後に、出版されたばかりの「Amazon Bedrock 生成AIアプリ開発入門」や、セキュリティに特化したAWSの大型カンファレンス「re:Inforce」でのお土産など、豪華賞品を賭けたじゃんけん大会が開催されました!

お土産の中にはワインも!?
著者自らによる景品の手渡し

おわりに

ここ近年コミュニティ文化をそれぞれ醸成してきたNRIとKDDI/KAGですが、コミュニティ経験の浅い若手の皆さんに間口を拡げる意味でも、良いきっかけとなるような今回のコラボイベントだったかと思います。
今後も定期的に開催されることで、アウトプットの推進や、コミュニティリーダーの育成に繋がる場となっていければ素晴らしいですね!

前原さんの銅鑼はほとんど鳴る機会がありませんでした!

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