見出し画像

コロナ禍の革雑貨屋経営

2020年4月、最初の緊急事態宣言が出てアトリエショップも一時休業した。
経験したことのない状況の中でなぜか逆にやる気も出て、なんとか乗り越えてやると意気込んでいた。

妻と幼い娘と一緒にいられる時間も増えていい機会だとプラスに捉えようともした。
どこにも出掛けられず家の前の道で娘と石ころを拾って遊んだ。


その頃は半年もすれば収束すると思っていた。



そして2022年4月。
外出時、靴を履くのと同じようにマスクをつけることが身に染み込んでいる。
うっかり忘れることがあると慌てて取りに帰る。
未だマスクが外せずにいる。


この2年、何が辛かったかというと、
「ご来店お待ちしております。」と、堂々と言えないことだった。
お店をやっているのに「いらっしゃいませ」を言い辛いなんて。。。

不要不急の外出を控えよとの呼びかけの中、営業するしかなかった。
最初の4月以来、雑貨屋には営業自粛要請もでなかった代わりに補助金の対象からも外れた。

そんな中でご来店いただいた方へのありがたさと、モヤモヤが交錯する感情。
不要不急で買いに行く必要がないものを作り続け売り続けた。
開店時間に晴れやかな気持ちで外看板を出しに行ける、そんな日を待ち続けた。


今年の1月下旬くらいから第6波がやってきはじめていた。
ちょうどその時期、贔屓にしてもらってるお客様が久しぶりにお見えになった。その方は飲食業の方だ。

「また感染増えてきてますねぇ〜」と私が言うと、

「これが最後だと思ってやっています。」

と覚悟が決まってるような力強い言葉が返ってきた。



現在、第6波はもう収束したのか?もう第7波が来ている状況なのか?
正直ここまでくるともうコロナと共に営業することが通常のような感覚になっている。


さすがに2年も経つとコロナは収束しているものだと思っていた。
収束してからコロナ禍の事を記録しておこうかなと思っていたが、この調子だと収束を待っているうちにどんどん記憶が薄れてきそうだ。
2年経ったこの時期で途中経過として書き記しておく。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?