ヨシタケシンスケさん。
絵本を読んであげるような小さな子どももいないので、私の絵本の知識は「はらぺこあおむし」でとまったまま、長い間アップデートされていない。
そんな私が、テレビでヨシタケシンスケさんの特集を見た。
ヨシタケシンスケ?
「はらぺこあおむし」が精一杯な私には、名前をきいてもさっぱりわからない。番組が進むにつれ「ヨシタケシンスケ」は絵本作家で、それもかなりの売れっ子であることをジワジワと理解した。
このあたりが有名らしい。
「メメンとモリ」なんて確実に「メメント・モリ」のことだろう。子どもも大人も楽しめる優しくって深いお話が持ち味と言われるヨシタケさんならではのタイトルという気がする。
読んだことないからわからないけど(笑)
番組ではヨシタケさんの創作風景も紹介されていた。どうしても絵を小さく描いてしまう癖があるので、なんと原画を拡大して絵本に仕立てているのだそうだ。
絵や写真は拡大すると画質が荒くなる。
ずっとそう信じていた私には、目からウロコ、そんなことがありなのか!?と軽いカルチャーショックだった。
そして更に追い打ちをかけるように、もうひとつの秘密。
ヨシタケさんは白黒の線画しか描かず、色はデザイナーさんが塗っている!!!
「絵本は儲からないから分業は無理」と西野亮廣さんが力説していたので、よもや分業をしている絵本作家さんがいるとは思ってもいなかった。
けれど。
見方を変えれば、分業をしているヨシタケさんは「とっても稼いでいる」とも言えるのかもしれない。やっぱり売れっ子はひと味違う。
そんなこんなで、最初はダラダラと見ていたはずの番組なのに、気づけば画面にひっつきそうなくらい真剣に見入っていた。
絵本、読んでみようかな。
でも「はらぺこあおむし」止まりだしな。
買ってあげるような小さな子もいないしな。
そんなことを思っていたら、家のおっきな子(笑)が
「あるよ」
と言ってきた。
「え?」
「あるよ、ヨシタケシンスケの本」
「嘘、あんた絵本買ってんの?」
「違う、ちがう、大人向け」
そういって1冊の本を差し出して来た。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?