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私の撮影した写真を使って下さったクリエイターさんたち、本当にどうもありがとうございます!その中から、「こんな捉え方や世界観もあるんだなぁ」っと、個人的に気づきや学びを得た記事のま… もっと読む
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2023年11月の記事一覧

《連載ファンタジーノベル》ブロークン・コンソート:魂の歌声

前回 1.長く困難な旅ー(3) 「ひとつ質問してもいいかな?」  ジミーは、1966年型復元モデルサンダーバード・コンバーチブルのハンドルを握っているスザンナへ向けて言った。返事はない。スザンナの姿は大昔の映画に出てくる女優気取りだ。ロングスカーフを頭からすっぽりとかぶり、首のところでクロスさせている。 ジミーはスザンナの耳元へ顔を近づけた。 「スザンナ、質問があるんだ」 「何?」  スザンナの声が、首元ではためくスカーフの先端から飛んでいく。 「君って、事務所の

38年前とは・・・

11月5日、38年ぶりに阪神が日本一になった、というニュースでにぎわっている。 38年前私は留学中であった。第一次留学ブームというらしい。 交換留学先はアメリカのテネシー州だった。そこでは日本の留学生が数名いた。その中に大阪出身のT君がいた。 彼がある日、興奮した様子でキャンパスを歩いていた。手には日本の新聞を持っていた。 なんでも阪神が優勝したとのことだった。今から思えば初優勝だったのだ。 あれからたったの38年。 当時はネットはなかった。彼も阪神の優勝を日本からの郵便で

世の中のため、自分本位に生きてみよう【23年11月12日の駄文】

 自分は欠点の多い人間で、それを補うため無理ばかりしてきた気がする。  まず、集団になじめない。必要なら意見はするし、聞かれれば応じもするが、どこか他人事というか、集団を俯瞰した位置から見ているような心持ちになってしまう。  だがそんなことを他人に言おうものなら、糾弾されるのはこちら側だ。冷たいだの、本気で考えていないだの、気持ちがこもっていないだの、好き勝手に言われる。  考えていないわけではない、ただ「自分事」にできないだけなのだと説明しても、訝しげな顔をされて終わりだろ

【たまに映画】『ノマドランド』理想とリアルとのギャップ

■『ノマドランド』作品情報&予告解説■「ノマド」って言葉って。劇場公開している時も観に行きたかったのですが結局チェックできていなかったアカデミー賞を数々受賞した作品『ノマドランド』。キャンピングカーユーザーとしても観ておきたいところだった。 そもそも「ノマド」って言葉知っていますか? 「ノマド」は、遊牧民、転じて放浪者の意。そして、働き方として言われている言葉で「ノマドワーカー(ノマドワーキング)」があり、それは特定のオフィスなどを持たない働き方をする人、働き方。私自身がキ