きいろのおはな

3月10日

お花であっても一期一会

最近のマイブームは裸足になって
海や砂浜を歩くこと
流れていく　巡っていく

そんな帰り道
もうすぐ春がきそうな太陽に誘われて
真っ直ぐ帰る道の途中
お花があるお店へハンドルをきってみた

ひとつずつ
会話するように
触れ合うように
ゆっくりと眺めて

あ！
この子だ
と目が合った瞬間わたしのハートを掴まれる

かわいいなぁ

帰り道

ふと助手席をみると
さっき出合ったばかりのお花が

笑ってる

籠から顔を覗かせて

にっこり笑うマーガレット
わたしも思わず微笑んでしまうぐらい嬉しい

信号待ちのたび

助手席のほうをチラ見して

この出会いに心躍らされる

ありがとう
出合ってくれて

ありがとう
お家に来てくれて

毎朝
扉を開けると
とーっても可愛く咲いている

きいろのおはな
届けてくれたらうれしいな

そのためには、
〈プレゼント、大好き。おもてなし、大好き。毎日が、小春日和〉と、お金はなくても
何かが溢れている
〝すてきなおばーさん〟にならなくてはね。

ききがたり ときをためる暮らし
　　　　　　つばた英子　つばたしゅういち