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責任ある人に寄り添う

 この数日間は、自分が試されているかのような厳しい局面が続いています。特に昨日は、想定外の方向から強烈なパンチが飛んできた感じで、ノックアウト寸前に追い込まれました。
 僕としては、骨身を削って孤軍奮闘しているのに、みんな、そんなふうに勝手なこと言うなら、好きにやればよいと、投げやりな気持ちになり、この先、適当にやったふりをしてやり過ごせばいいやと、すっかりやる気が失せてしまいました。
 ただ、入眠剤を多めに服用して、一晩明けると、気持ちは確かに重いものは残っているものの、一方で冷静な領域が心の中にできており、そこで平時の思考ができるようになっていました。
 思えば、ここ数日、僕を困惑させ、いら立たせている事案は、いずれも関係者の思いが微妙に食い違っていて、いわば呉越同舟で進めている事案ばかりであり、呉越同舟である以上は、それぞれの思いの強さが異なり、お互いの相性が良いわけでもないので、何となく気まずい雰囲気を抱えながら、とにかく同じ目的地に向かっていくにはこの船に乗るしかないので、仕方なく乗っている、あるいは、今、ここで船を降りる理由はないし、船を降りるといろいろ面倒なので、面白くはないけれど、船に乗り続けている、そんな感じです。
 僕はそうした思いを感じ取りつつ、とはいえ、船で目的地に行くには、みんなでこの船に乗って動かすしかないので、できるだけ、思いを共有できる部分はないかを探しながら、少しでも雰囲気を和らげる方向に持っていく、そんな役回りをしています。
 でも、船の所有者とか、船頭は、同乗している面子とは責任の重さが全然違いますので、船をこぐ方向を間違えていないか、神経をとがらせていますし、船旅に必要な食料や水は十分かも気を遣う必要があり、船のメンテナンスによる安全確保も非常に重要です。船の中の人間関係が嫌だとか、船からの景色が気に入らないとか、もっと早く着かないのか、といったことを言うだけで、そうした責任ある人間への配慮の足らない船の同乗者への不満は、知らず知らずのうちに相当蓄積していたのだと思いますし、それが噴出したのが今回の出来事と、捉えられなくもありません。
 船の中の雰囲気だけを気にしていた自分としては、そうした船主とか船頭といった、縁の下の力持ち的な人々の重圧に思いを致していなかったのではないかと、反省させられる機会になりました。
 とはいえ、コーディネーター役もなかなかに大変な役回りであり、そのうえで、船主や船頭の重圧にも思いを致すというのも、これは大変です。全部やってしまうと、僕自身のメンタルが支えきれなくなる可能性もありますので、そこは自分の暴走を抑制しつつ、重荷を背負う人に対する配慮の念を抱き、それを念頭に置いて物事を進める、そこはこれまでより表に見せるかたちで、物事に対応していきたいと思います。
 
 

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