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第一ゼミの思い出

 ベネッセが通信教育の受講者の伸び悩みによる業績不振を理由に、自社株買収により非上場化するとの報道がありました。
 共働き世帯が多数派になっている現在、親がそばて教えるスタイルの通信教育が時代にあわなくなりつつあるということのようですが、個人的には、あのタブレットのコンテンツの多さを、多くの子供が使いこなせていない、そういう面もあるのではないかと思っています。

 僕が高校生の時には、ベネッセの前身の福武書店の進研ゼミ、難関校向けのZ会の他に、学研の通信教育、それと、広島にある第一学習社による「第一ゼミ」という通信教育がありました。
 僕は中学校の時には学研ゼミを受講し、当時はタブレットは存在しておらず、毎月、郵送でテキストと郵送提出の試験問題が送付される仕組みでした。
 中学生の時は、毎月の通信添削をあまり提出できていませんでしたが、高校になってはじめた第一ゼミの方は、だいたい毎月提出できたように思います。テキストはA5サイズて薄く、眺めるには適当だったように思います。個別に科目を選択できたのか、今となってはあまり覚えていませんが、たしか高3の時は国語だけをやっていたような気がします。
 第一ゼミは、僕が大学卒業後程なく、なくなってしまったと思います。僕が受講していた時も、確か実力テストが自宅受講で行われ、全国の順位のようなものが成績表に掲載されていましたが、その時の全国の受講生は、数千人といったところではなかったかと思います。
 おそらく、受験生人口は僕の前後がピークでしたので、マーケットシェアが取れていないこともあり、早々に撤退を判断したのでしょう。こういうところは、同じように受験生人口のピークを過ぎて、ある程度体力があるうちに予備校授業から撤退した、研数学館にも似たところがあるかもしれません。

 そういえば、あの頃はまだ、大学受験ラジオ講座もあり、夜遅くにラジオを聞いていましたね。
 鬼塚師の英語の白熱授業を受講していた、代ゼミもそうですが、僕が大学受験の時にお世話になった、受験勉強ツールは、その後、次々となくなってしまったわけですね。

 僕自身は、世界史は超絶得意で、国語も安定していたものの、英語は高校3年の4月の時点では、偏差値で42であり、そこから9ヶ月で25上げましたので、英語の勉強は強く心に残っています(その後に怠ったので、今は強みでもなんでもありませんが・・・)
 そのため、今でも書店の店頭で、英単語ターゲット1900と、英語頻出問題総演習を見ると、戦友が代替わりしても第一線で活躍している、なにか自分の子供たちとの共通の言語がある、そんな気持ちになります。


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