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千代田区立千代田図書館

 火曜日には、千代田区立千代田図書館に行ってきました。僕は子どものころから図書館のヘビーユーザーであり、精神活動が極度に落ち込まない限り、複数の図書館から常に何らかの本を借りています。
 千代田区の図書館のうち、日比谷図書館については、都立の図書館であったころから、時々利用していたのですが、この千代田図書館は、2019年に心の調子を崩した際、九段下周辺を散策していて、たまたま見つけ、こんなロケーションに公共図書館があることに驚き、区役所本庁舎の高層階にありながら、この建物の1フロアが広いため、館内も広くて、座る場所も多く、落ち着いて本を読めるので、自分なりの都心の隠れ家を見つけた気持ちになりました。ただ、居眠りをしていると、注意されるようですね。
 本を見てみると、どれも比較的きれいでした。千代田図書館は、平成19年度に現在の場所に移動したようなので、その際に大部分の本は買いそろえたのかもしれませんが、おそらく、図書購入予算もそれなりに潤沢であり、その後も、本は定期的に入れ替えられているのではないかと思います。 
 公共図書館は、できた当初は新しい本で揃えていますが、毎年度の購入費が潤沢でないところも多く、そうなると、図書館とともに多くの本も年を取る、ということになります。
 最近は、バーコードによる貸し出し方式が一般的ですので、自分の前にいつ、どれぐらいの人が借りたのかは知ることができませんが、僕の近所にある図書館は、昔ながらの貸出券と、本の裏表紙に貼り付けられた紙に貸出期限の日付印を推す方式なので、いつ頃借りられたかがわかりますし、本によっては、数十年、図書館の棚に眠ったまま、僕がはじめてその眠りから起こした、そういう本とも出会うことができます。
 ただ、恵まれた環境にある千代田図書館でも、指定管理者制度が導入されているようですので、図書館職員も非正規雇用なのではないかと思います。一概に、指定管理者制度が悪いとは言えず、政策的な流れですので、今さら直営に戻すようなことは難しいと思いますが、昨日、新聞記事で見たばかりでしたので、やはり、こうした恵まれた財政状況にある自治体であっても、図書館の人材育成にコストをかけることについて、理解を得ることはなかなか難しいのかなと感じます。
 

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