井の中の蛙
うちの会社の人事部門が、セキュリティマネジメント試験の存在を知らず、社員の資格取得を後押ししようとか、取得した社員を把握するという発想さえない現状を知り、久しぶりに新鮮な気分になりました 。
別に、社員のITスキルがハイレベルなので、レベル2のセキュマネ資格は全員取っていて当たり前みたいな世界ではないんですよ。むしろ情報システム部門以外の社員にそうしたIT系資格を取ろうという意欲のある人がどれぐらいいるのか怪しいところ。仮に持っていても、IT部門からデジタル、DXに衣替えしても、まだキワモノ的な人たちという色付けをされかねない感じで、戦力増強は図られているけど、どうやって人選したのかよくわからない感じです。確かに、基本的な資格のアップデートさえ6、7年前で止まっているのですから、社員の意欲とかあまり考慮せずに人選しているのかなという気がします。
僕のような中高年が今さら資格を取ることについても、既に一定の経歴を持ち、それによって内部評価はされて今のポジションにいるわけなので、何を今さらそんな資格を取るのだろう、意味不明と思われているでしょうね。
ただ、そういう資格取得を通じて、基本的な知識を実装することで、見えてくる世界は確実にあるわけで、IT系の資格は単に技術的なことだけを問われ続けるわけでなく、経営戦略とか情報投資、システム開発のお作法的なものも理解することは、特定の狭い分野でだけしか通用しないような知識ではなく、若手の社員のデジタル素養とかスキルの底上げの旗振りをするうえでも、自分がやってみせることの価値はあると思います。口だけ素人では底の浅いことしか語れず、恥ずかしい思いをします。
なんか、このへんの感覚、若くして井の中の蛙になってしまい、しかも忙しいと、よくわからないんでしょうね。なんとももどかしい感じがします。いきなりこれで会社が立ち行かなくなることはないでしょうが、いろんな分野でDXの後塵を拝する、そういうことになるんじゃないかと危惧しています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?