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ゼレンスキー大統領の苦悩

 昨日の日経新聞で、ウクライナのゼレンスキー大統領の、キーウでのインタビュー記事が掲載されていました。

 世間の関心や人間の認知の総量には限界があり、また、人間には大抵のことにに慣れてしまう習性があり、さらに、自分には直接影響のない出来事については、瞬く間に無関心になってしまいます。

 開戦直後はあれほど世界が注目していたロシアのウクライナ侵攻ですが、その後、膠着状態に陥り、ウクライナが奪われた領土を奪還する作戦を進めるもの、その成果は、少なくとも遠目からは目覚ましいものではなく、そのうち、中東でイスラエルとハマスの戦闘が激化し、世界の関心が移ろい、厳しい状況に置かれている中、それでも強い意志をもって、すべて自分の言葉で戦い続ける意義をかたる、ゼレンスキー大統領は、並大抵の精神力ではできないことだと思いました。

 双方の被害と犠牲者が拡大するに従い、戦局がどちらに有利ともいえない分、お互いに問題解決のをハードルが上がり、ますます妥結点を見出すことが難しくなっているように思います。

 僕自身はこのことに対し、無力に近いわけですが、この記事をきっかけに、戦地の人々の苦境にあらためて思いを馳せ、これまでの破壊と人命の喪失の大きさを受けとめ、平和を維持することの難しさ、現在の緊張関係の中の平和のありがたさを、噛み締め、師走の残されたカレンダーを大事に過ごしていきたいと思います。


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