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一対一の推し

 週末になりました。

 年の瀬が近づいてはいますが、それを感じる余裕は与えられず、毎日マルチタスクでさまざまな事案に頭を切り替えながら過ごしています。

 時間的にはそれほど長々と仕事してるわけではないのですが、一つ一つが重く、それなりに集中力を求められるので、優先順位をつけて資源配分しないと、思考がスタミナ切れを起こしてしまいます。

 ただ、最近はモンスターエナジーにより無理に疲れたからだを叩き起こすことはせずに、なんとな乗り切っている感じです。

 僕がよく利用する駅のバスロータリーの近くで、時々、ソロライブをやっている若い男性がいます。

 それ自体は、街でよく見る光景ですが、この男性のソロライブには、必ず年配の女性が目の前に立ち、歌と演奏にあわせて、嬉しそうに相槌を打っています。

 おそらく、この男性のライブを楽しみにしていて、今はこの年配の女性にとっての「推し」のセンターにきているのだと思います。

 僕は、こうした街角でのライブは、音楽関係者の誰かに見出されようとしているのか、多くのギャラリーを集めて聞いてもらいたいのか、直接聞いたことがないのでわかりませんし、実際、こうした街角でのソロライブから、どの程度デビューを果たすのか、現実は厳しいのだろうなと思うのですが、確実に誰かにとってかけがえのない、生き甲斐になっている、たとえ一人であっても、こうした実感を得られることは、普段の生活で、なかなかないように思いました。

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