見出し画像

試験範囲の広さに騙されない

 娘が近いうちに実施される、英語の学校の試験を前に、試験範囲の多さを嘆いていました。話を聞いてみると、試験範囲である。学校で使う教科書や問題集の種類がとにかく多いようであり、
・教科書本体
・教科書準拠のワークブック
・長文読解問題集
・文法問題集
・文法の参考書
・過去の小テスト
・配布したプリント
といったところから出題されるそうです。

たしかに、それぞれの問題を解いて正解を覚えることは、なかなか骨が折れますが、それらの出題の範囲は「時制」「助動詞の活用」に集約されており、その本質を理解することなく、似たような問題集を解き続けても、それによりドンピシャの問題が出れば答えが書けるかもしれないけど、それは反射神経的な回答であり、応用が利かないので、今後の模試などでは使えません。

 もちろん、用法が特殊で、四の五の言わずに丸暗記で乗り切る方が手っ取り早い問題もありますが、それも含めて、自分がテストに臨む際に使う問題集は一つに絞ったほうがいいとアドバイスしました。

 さらに、僕がみたところ、教科書は問題直撃の可能性があるのにやっておくにこしたことはないにせよ、今回テーマの時制や助動詞の活用を理解するには、少し冗長であり、
定番の文法参考書が一番問題数も少なく、要点を絞って解説されており、残された時間で総覧し、反復するには一番良いので、この参考書の範囲の問題を解き、解説を理解し、最後は問題ごと丸暗記する、これでいくしかないと、娘に対し指南しました。

 問題の質が悪かったり、偏っていたりすると、汎用性が身につかなくなります。教科書は悪くないんですが、本文である小説や論説文の理解の要素もあるので、今後の応用例文としては、イマイチ使えない。

 定番の文法参考書の問題は、入試問題などからピックアップされており、典型的な問題が多く出題されている、ここをベースに、力を積み上げるしかないでしょう。

 丸暗記は力技にみえて、すべての基本であり、単語、熟語もピンの暗記は重要ですが、例文ごと暗記は、一字一句に覚えてしまえば、構文における前後の助動詞の活用や時制の変化、単語の用例、熟語の中での不定詞の位置関係も同時に頭に入り、まさに応用自在となります。

 学校の方針なので仕方ないと思いますが、似たような教材を複数使いこなせるのは、そもそも理解のレベルが高い人が、定着確認用に使う、そういう境地に至って使えるわけで、そこまでのレベルにない人が、あれこれ問題集に手を出しても、成績が伸びるはずがない。

 このへん、生徒のどのレベルにフォーカスを当てているのか、よくわかりませんが、少なくともうちの娘には、合っていないやり方であり、複数の教材の範囲に差がないなら、定番に絞っていくしかない。

 仮に教科書とかに、定番書にない問題が出ても、それこそテストに出たときに覚えるべきで、あとは応用自在の領域の中で答えを出せる、そういうところを目指し、試験前の態勢立て直しを図ってもらいたいと思います。

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?