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最初で最後のサマコン

 昨日は4年ぶりに開催された、駅前広場でのサマーコンサートに行ってきました。
 このサマーコンサートは、鉄道会社が企画し、沿線の中学、高校の吹奏楽部が参加して競演するもので、二日間にわたって開催され、昨日が一日目で、市の中心駅の間近で開催しているということもあり、観客席だけでなく、コンサートを見渡せるペデストリアンデッキにも、多くの人が連なっていました。
 開始は午後5時のため、まだ日差しが残っていましたが、駅前広場は近くの商業ビルの影に隠れており、何とかしのげる状況。おおむね30分ずつの演奏、30分の準備休憩を2回挟んで、中高3校が出演しました。
 中には、受験を控えた中学三年生が、最後の演奏会ということで参加している学校もありました。ふつうは6月あたりの定期演奏会で引退、というケースが多いように思いますので、この時期に参加するという本人の熱意と、周囲の理解は、なかなかすごいことだと思います。
 たしかに、昨年までは、こうしたイベントは軒並み中止になっていましたし、少なくともこのサマコンは、令和元年を最後に開催されていません。
 全国トップレベルの学校とかでない限り、これだけ不特定多数の聴衆を相手に演奏することは、そうないでしょうから、この3年生にとっては、こうした大勢の聴衆を相手に演奏したのは、中学の部活に入り、最初で最後であり、受験を控えていても、参加したかったのでしょう。
 大人にとっての3年間は、いろいろ身の回りに変化があっても、自己の内面は、良くも悪くも生きるための基本の部分ができあがっているので、その変化の大きさも含めて、同じ目線から振り返ることができますが、中学生ぐらいであれば、1年間の内面の成長と、目線の変化は、顕著だと思いますので、3年間という時間は、大きな変化を感じるに十分なスパンではないかと思います。
 いずれにしても、この中学3年生が、何とか有終の美を飾ることができて良かったと思います。受験も何とか、本人の志望が叶ってほしいものです。

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