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心の交錯

 昨日はいろいろなことが重なり、やってられるかという気持ちになってしまいました。今の一日が貴重であり、10年後、15年後の恩恵を期待しつつ現在の艱難困苦に耐えることが本当に正しいのか、うすうすと、日ごろ、疑問に感じていたことが、一気に表出した感じです。
 投げ出したい気持ちで寝入り、途中で興奮していたのか覚醒し、ただ寝足りないのでもう一度寝入り、目覚めると、そこには少し心の落ち着いた自分がありました。
 確かに現在の自分は不甲斐ないし、周りに「こうなりたい」「かくありたい」という先達はいません。大変な中、恵まれない中で、よくやっているなあと感心はしますが、そこに自分を置き換えようなんて気持ちは露ほども起きてきません。おそらく、数年後に自分がその立ち位置に行けば、確実に壊れてしまう、そんな恐れがあります。
 一方で、他人に大事にされたいという気持ちは強くあり、センターラインから外れることのおそれもあります。今の組織など、この先の荒れ狂う大海に向かう唐船のようなもので、唐船の中で比較的良い場所を与えられても、唐船自体が転覆しては、余計なものを身につけている分、海に先に沈んでしまうでしょう。唐船で立場があるほど、投げ出された時の行動は制約され、未来のない名誉欲のために命を失うことになりかねない。本当の自分はそんな名誉を守るほどの人間ではないのに、という思いもあります。
 複雑な心理の交錯によって、昨日は自分の心が過熱し、駆動が停止してしまったように思います。今は少し頭が冷えているとはいえ、目先のことに忙殺されて、先のことを考え行動する力が落ちていることに危機感を覚えます。自分の心は何を望むのか、今一度、内面と一対一の対話をしたいと思います。
 

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