帰ってきた夢

 このところは夜中の1時半に目覚める日々が続いています。薬は服用していますがだいたい3時間弱で切れてしまう感じで、たしかに1錠3時間の効き目なんですが、少しエアコンが自分には寒いのかもと思い、家族の寝室から出て、居間に移って眠ることにしました。
 そうしたところで、夢の中で亡き父に会いました。昔住んでいた家に「ただいま」の声とともに帰ってきた父。びっくりして、どこに行っていたのと聞いたところ、たしかに出張していたようなことを話していたような、夢の中なので目覚めて後は判然としないのですが、その場では納得していたように思います。ただ、鮮明に覚えているのは、父の風貌が変わっていたこと、それでも父であるという確信が僕の心の中にはあり、そこで夢から目覚めました。
 なるほど、お盆というのは亡くなった人が還ってくるといいますが、こうやってこの時期は、多くの人の心に戻ってくるのかもしれません。また、親との関係で言えば、やはりしてもらったことよりもしてあげたことは少ないなと、今さらながら後悔します。家族間の人間関係とか、いろいろ事情があってギクシャクしたことがあり、それはどうしようもない部分もありますが、もう少し自分としても乗り越える努力をすべきだったのではと反省する面もあります。
 とはいえ、後悔や反省も前を向いて生きてこそいかされるわけであり、自分も周囲の人も今が一番若いですし、できる環境にありますので、亡くなった後にはじめてみた、父の夢を大事に胸に抱きつつ、遺された母のため、家族のため、周囲の人々のために、自分のできることを精一杯成していきたいと思います。

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