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西暦2000年問題を振り返る

 最近は、右肩の痛みは理学療法士によるリハビリが奏功し、だいぶ痛みは和らいできており、可動範囲も拡大していますが、途中覚醒で水分又はスイカを食べたくなる衝動は変わっておらず、睡眠の質は改善されていない感じです。ただその分、朝晩の通勤の行き帰りとか、昼休み、出張の移動中は、できるだけ、細切れでも眠る時間を確保しており、どこでも眠れるタイプのため、トータルとして体は休めていると考えたいと思います。

 ずいぶん昔のことになってしまいますが、1999年から2000年に切り替わる時に、西暦を下2桁で認識しているコンピューターが世界中で誤作動を起こす可能性が指摘され、「西暦2000年問題(Y2k)」と呼ばれていました。
 ざっくり言えば、今から半世紀前はコンピューターのメモリは非常に高価であったため、メモリを節約するために西暦は下2桁でプログラムを割り当てている場合、「00」を1900年と誤って認識して、あり得ないデータとして、あるいは最新のデータを最古のデータとして認識することで、様々な不具合が発生する、そんな話ではなかったかと思います。

 僕自身は、文系でもあり、就職した業界や職種も情報システムとは縁遠かったことから、対岸の火事ほども感じていませんでしたが、1999年に社内のシステム部門に異動となり、いきなりこの問題に直面しました。
 ライフライン系の関連部門でもあったことから、システム誤作動による影響はそれなりに大きいと考えられ、対策本部が設けられて、頻繁に会議をやっていました。
 ただ、僕自身はライフライン系の基幹システムの仕組みに通暁していたわけではなく、システム開発に関する知識も乏しかったため、どのような対応をしようとしているのかは何となくわかりましたが、改修に係る設計書の中身のような議論にはついていけませんでした。
 当時は、基幹系システムはそれなりに整備されていましたが、一般ユーザーのデスクワークにパソコンを使用することも限定的で、ワープロを使用している人も相当数ありました。
 パソコンも共有ドライブに接続しているぐらいで、インターネット接続は僕の在籍したシステム部門に専用パソコンがあり、そこからしか接続することができませんでした。
 プライベートにも、電子メールの送受信がメインで、インターネット接続もアクセスポイントへのダイヤルアップ接続が主流なので、普通に使い続けるとものすごい通信料金になってしまうことから、夜11時から朝8時までは定額で使い放題の「テレホーダイ」というNTTのサービス利用者が多く、夜11時から1時間はつながりにくい状態であったため、朝型人間の僕は朝4時とか5時に起きて使っていたのを思い出します。
 いまから振り返ると、インターネットは黎明期で、ある程度の目的意識を持って、必要な都度、アクセスしたように思います。Y2K問題も、今、同様のリスクに世界中が見舞われれば、影響は当時の比ではないように思います。
 

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