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前線指揮官から後方勤務本部長になった感覚

 昨日から新しい職場での仕事がスタートしました。

 今度の職場は僕の席が部門の中央ではなく、一番奥の方にあります。

 そのうえ、部門の規模が前の職場の倍以上あり、しかもそこはメインルームであって、他に文書を扱う現業部門とか、システム運用や資料管理を行う専門の機関を持ち、それは別々の部屋、建物にあるため、部門トップが全体を統括できる規模であった前の職場と異なり、リアルタイムに状況を把握することは不可能です。

 特に別部屋や建物にあるセクションは、普段はトップと顔を合わせる機会もないため、時々、巡視と称して、激励に行くことで、地道な仕事をしているスタッフのモチベーションを維持する、といった役回りもあるようです。

 前の部門のトップは、常に最前線にあって多種多様な敵の攻撃にさらされる中、臨機応変に作戦を変更してその場で全員に徹底し、時には指揮官みずから剣を持って、敵と切りむすぶような、現場指揮官のようなものであったとすると、今度のところは、補給や兵站、情報通信、記録、軍規といったところを担う、後方勤務本部といった趣きでしょうか。

 後方勤務本部の長たる自分は、各部門の責任者が、各々の役割を果たしていることを確認しつつ、この部門が今、どのようなことを現場から求められているのかを知ることで、戦局全体を把握することも可能です。

 戦局の変化を把握することで、後方支援を行うこの部門が、どのような役割に重点化していくことが求められるのか、少し長いスパンでの組織変更を考えていくことも、部門トップの役割でしょうか。

 僕は、どちらかと言えば、現場の指揮官や、参謀本部的な仕事が長いため、戦局を見据え、次にどうした手を打っていくのか、あるいは最前線にあって、部隊をまとめて局面、局面をどう乗り切っていくのか、そうした仕事ばかりやってきた面があります。
 戦いを支え、戦略を実現するための裏方役である、後方勤務の状況を理解し、そこで働く人たちのモチベーションを維持するというのは、今後の糧になるように思います。

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