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中西理のアイドル論考

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演劇ダンスなどを批評してきた中西理がアイドルについて考えてきたこと、ライブ参戦のレポートなどを掲載します。
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#AMEFURASSHI

お祭りとDJライブをいかに融合させるのか AMEFURASSHIの新たな挑戦 AMEFURASSHI梅雨祭2023@新宿ReNY

1年ぶりとなる AMEFURASSHIの夏のワンマンライブ「梅雨祭2023」。昨年第一回が開催された時に確か愛来が最後のあいさつで「恒例のライブとして今後毎年開催していきたい」と話した。はっきりとそう口に出していったわけではないが、いつかももクロの夏ライブ「桃神祭」のような大規模なものにと意識しての発言だったと思う。そういう意味では和太鼓奏者をゲストに「日本のお祭り」とライブの融合というコンセプトで開催したこのライブが今回はDJであるRAM RIDER*1をゲストに迎え、以前

【連載7回目】『ももクロを聴け!』の堀埜浩二さんにAMEFURASSHI『Coffee』について聴く(7)

「『ももクロを聴け!ver.3』の堀埜浩二さんにAMEFURASSHIの音楽について聴いてみることにした」*1の第二弾。今回は『Coffee』について聴いてみることにしました。収録されたリード曲「Blow Your Mind」MVがこれまでの最速で30万再生を達成するなど注目のミニアルバムだが、前回のアルバム『Drop』に続き、現在のAMEFURASSHIの音楽性や戦略がますますはっきりしてきたようなところがある。 (ZOOMにて5月24日収録) 中西理(以下中西)  「L

【連載4回目】『ももクロを聴け!』の堀埜浩二さんにAMEFURASSHI『Coffee』について聴く(4)

『ももクロを聴け!』の堀埜浩二さんにAMEFURASSHI『Coffee』について聴く(4)「『ももクロを聴け!ver.3』の堀埜浩二さんにAMEFURASSHIの音楽について聴いてみることにした」*1の第二弾。今回は『Coffee』について聴いてみることにしました。収録されたリード曲「Blow Your Mind」がこれまでの最速で25万再生を達成するなど注目のミニアルバムだが、前回のアルバム『Drop』に続き、現在のAMEFURASSHIの音楽性や戦略がますますはっきりし

【連載第3回】『ももクロを聴け!』の堀埜浩二さんにAMEFURASSHI『Coffee』について聴く(3)

「『ももクロを聴け!ver.3』の堀埜浩二さんにAMEFURASSHIの音楽について聴いてみることにした」*1の第二弾。今回は『Coffee』について聴いてみることにしました。収録されたリード曲「Blow Your Mind」がこれまでの最速で25万再生を達成するなど注目のミニアルバムだが、前回のアルバム『Drop』に続き、現在のAMEFURASSHIの音楽性や戦略がますますはっきりしてきたようなところがある。 (ZOOMにて5月24日収録) 堀埜浩二(以下堀埜) アメフラに

【連載第2回】『ももクロを聴け!』の堀埜浩二さんにAMEFURASSHI『Coffee』について聴く(2)

「『ももクロを聴け!ver.3』の堀埜浩二さんにAMEFURASSHIの音楽について聴いてみることにした」*1の第二弾。今回は『Coffee』について聴いてみることにしました。収録されたリード曲「Blow Your Mind」がこれまでの最速で25万再生を達成するなど注目のミニアルバムだが、前回のアルバム『Drop』に続き、現在のAMEFURASSHIの音楽性や戦略がますますはっきりしてきたようなところがある。 (ZOOMにて5月24日収録) 堀埜浩二(以下堀埜) 前回のアル

【連載第1回】『ももクロを聴け!』の堀埜浩二さんにAMEFURASSHI『Coffee』について聴く(1)

「『ももクロを聴け!ver.3』の堀埜浩二さんにAMEFURASSHIの音楽について聴いてみることにした」*1の第二弾。今回は『Coffee』について聴いてみることにしました。収録されたリード曲「Blow Your Mind」がこれまでの最速で25万再生を達成するなど注目のミニアルバムだが、前回のアルバム『Drop』に続き、現在のAMEFURASSHIの音楽性や戦略がますますはっきりしてきたようなところがある。(ZOOMにて5月24日収録) 中西理(以下中西) インタビュー

フィロのス、OCHA NOMA、アメフラが揃い踏み 歌舞伎町UP GATE↑↑@ Zepp Shinjuku (TOKYO)ほか

新しく出来たZepp Shinjuku。音響がよくVRなどの映像の使い勝手がいいというもっぱらの評判のため、そういう条件を存分に使いこなせる実力を持つAMEFURASSHIがここでどんなパフォーマンスを見せてくれるのかが、とても楽しみでチケットを取った。 直前というわけではないがこのフェスでは同じ会場をフィロソフィーのダンスやハロプロの実力派OCHANOMAのパフォーマンスも予定されており、動員、知名度はともかくこういう実力派のグループとの比較でAMEFURASSHIの実力の

アメフラっシ「メタモルフォーズ」の楽曲分析記事

「偶像音楽 斯斯然然」というネット上の連載*1でアメフラっシの1stアルバム『METAMORPHOSE』*2が紹介されている。いささか長くなるがその部分の文章を引用し、紹介したい。アイドル音楽についてのライターである筆者はまずアルバムの紹介を以下のように始める。記事中でも何組か取り上げたなかでのトップで紹介しているし、なかなか好意的な評価といえそうだ。 アメフラっシ 'メタモルフォーズ' Music Video さて、次に続くのが表題曲である「メタモルフォーズ」の分析であ

先輩あーりんに挑戦するような小島はなの演出光る AMEFURASSHI 小島はな生誕祭「はなまつり2023」in 赤羽ReNY aloha

AYAYAKANATIONやAYAKARNIVAL、浪江女子発組合のライブでの演出を見てスターダストプラネットの所属アイドルでもっとも企画演出力が高いのは佐々木彩夏(あーりん)だと思っているのだが、この生誕祭を見てAMEFURASSHIの小島はなこそその後継となりうる存在だと確信させられた。彼女の場合すでに「小島はなの毎日ものまね」などでもすでにその映像演出の才能の片りんを感じさせてはいたが、それぞれの個性を感じさせてくれるライブを企画してきたAMEFURASSHIの生誕祭の

洋楽志向の極致に向かって スタプラフェスの前にAMEFURASSHIの新曲「Fly Out」と「Love is love」を紹介

AMEFURASSHIの新曲「Fly Out」と「Love is love」 1月1日に配信されたばかりの新曲が「Fly Out」。とはいえ、ライブでは昨年の「FALL IN LOVE TOUR」のファイナルですでに披露されており、同じく年末にMVが公開された「Love is love」とともにハイスキルなダンスパフォーマンスとも相まって新たなAMEFURASSHIの大きな武器となっていきそうな楽曲だ。「K-POPみたい」と言われることも多いのだが、どちらかというと韓流グル

AMEFURASSHI敢闘も東北産がシンデレラ 播磨の「勇気のシルエット」熱唱に 感涙<スタプラアイドルフェスティバル〜今宵、シンデレラグループが決まる〜powered by スタプラアイドルラジオ>@横浜アリーナ

モノノフでありスタプラのほかのグループも楽しみではあるが、今年はAMEFURASSHI応援モードで参加する予定。それというのも今回はこれまでの2回とは違いグループ対抗、しかもバラエティ的なお楽しみ企画にも見えるが、優勝すれば最後に大勢のスタプラファンがいる横浜アリーナでライブができるという特典がついているというのを聞いたからだ。@JAM EXPOなどもメインのストロベリーステージとしてこのアリーナに立っているなかで、AMEFURASSHIは横浜アリーナでのワンマンが発表された

AMEFURASSHI「FALL IN LOVE TOUR 2022」追加公演@代官山 UNIT

AMEFURASSHIツアー追加公演の代官山UNIT第2部に出掛けた。ツアー初日以来の参戦だが、初日にあった緊張が解けて、かといってツアー先の大阪、名古屋のようにぶっちゃけるということもなく、パフォーマンスの完成度の高さを見せつけるようなライブとなった。 K-POP系列のアルバム曲が中心だった前回の「Drop」ツアーから一転し、ロック系の従来曲、ダンスミュージックの色合いの強い最近の楽曲と同じ「アゲ」曲でも系統の違う楽曲を変幻自在に組み合わせ、ダンス&ボーカルグループとしての

パフォーマンスの完成度の高さを見せつけたアメフラ 新曲2曲ダンス、歌唱ともに圧倒的 AMEFURASSHI 「FALL IN LOVE TOUR 2022ファイナル」@横浜ベイホール

AMEFURASSHIの「FALL IN LOVE TOUR 2022ファイナル」@横浜ベイホールに行った。今回は1部2部両部に行くことができたが、いずれもこのグループの充実ぶりが分かる素晴らしいライブだった。ソールドアウトではないものの観客は両部ともほぼ満員で会場の熱気も最高潮となった。 この日は1部2部ともスタートの曲としてこの日初披露の新曲「Fly Out」が披露されたのだが、このツアーの初日に披露され、この日の深夜0時に配信も開始された「Love is love」と合

大森望著「50歳からのアイドル入門」を再読

「ハロプロ」にハマったSF評論家・翻訳家の大森望さんが書き上げた、実用的アイドル入門書。初版が発行されたのが2016年2月。確かゲンロンのトークショーでそのことを知りすぐ購入して読んだのを記憶している。2016年2月というとももクロがアルバム「アマランサス」「白金の夜明け」*1を出した直後。 この後ももクロはDOME TREKと題する4大ドームツアーを開始。この時は札幌ドーム以外の大阪、名古屋、東京(西武ドーム)には出かけたから、かなりのめり込んでいる状態ではあったが、ももク