パフォーマンスの完成度の高さを見せつけたアメフラ 新曲2曲ダンス、歌唱ともに圧倒的 AMEFURASSHI 「FALL IN LOVE TOUR 2022ファイナル」@横浜ベイホール
AMEFURASSHIの「FALL IN LOVE TOUR 2022ファイナル」@横浜ベイホールに行った。今回は1部2部両部に行くことができたが、いずれもこのグループの充実ぶりが分かる素晴らしいライブだった。ソールドアウトではないものの観客は両部ともほぼ満員で会場の熱気も最高潮となった。
この日は1部2部ともスタートの曲としてこの日初披露の新曲「Fly Out」が披露されたのだが、このツアーの初日に披露され、この日の深夜0時に配信も開始された「Love is love」と合わせ、海外グループの楽曲にも引けをとらないような世界水準のパフォーマンスと感じた。横浜ベイホールはCROWN POPなどスタプラの他グループも好んで使っていたホールゆえに表現に語弊があったら申し訳ないが、いくらアイドルの世界が実力と人気は必ずしも一致しないと言ってもこの実力のグループがこのキャパの会場でやっていると言うこと自体が完全にミスマッチに感じられたり、次のステージに攻勢をかける準備は整ったと思う。
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AMEFURASSHIは前回のアルバムツアーなどを通じて、舞台背後に大きなモニターがある会場を選び、それに映し出されるオリジナルの映像と同期したようなダンスの振付やフォーメーションを組み合わせたライブ演出を試みてきた。
以下に前回ツアーライブでの映像とパフォーマンスのシンクロぶりが分かる映像を掲載する。
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これはKANDA SQUARE HALLでのアルバムツアーの「UNDER THE RAIN」のパフォーマンスだがこの時は背後に映像を映し出す4対のLEDパネルを使ったためこの映像だとちょっと見にくい部分もある。映像とパフォーマンスにも少し距離感がありそれほどの没入感もなかった。今回は背後の壁全体にスクリーンがあり映像を映すことができる仕様になっていたため、パフォーマンスがスクリーンに映し出された映像の中で一緒に行われているような没入感があり、特にスタートで披露された「FLY OUT」や「LOVE is love」のパフォーマンスは映像と振付が完全に一体となるような統一感を感じさせ、前回ツアーの時より数段洗練されたゴージャスさがあった。この映像と組み合わせた演出は今後会場が広くなっていったとしてもオペレーションのやり方を工夫することで対応が可能であるし、この日はそれに加えて重低音を強く響かせることができるように調整された会場の音響システムにも感心させられた。実はこの日は2ステとも後方から見ることになったのでそこまでではなかったが、フロアの前の方の観客からは音楽・映像に周囲から包まれるような臨場感を感じることができたのではないか。そしてライブ映像にも何もクレジットされていないので名前が分からないのだが、これは映像、音響、振付の各担当者を統括する総合演出がいるはずだ。そうじゃないととてもこういう風にはならないはず。映像も同じのを使っているように見えた楽曲でも細かい変更も加えられていたようで、観客の規模を超えたスタッフ陣を用意していることがうかがわれ試行錯誤を重ねながら、来年以降の会場規模拡大にも対応できる体制も着々と進めているのではないかと思う。
このライブではアンコールでやられる「ひとつどうぞよろしく」という自己紹介ソングでチームアメフラとしてスタッフの紹介もしたのだが、上に紹介しているオープニング映像を制作している映像スタッフとして「でんでん」という人が紹介されていたが、考えてみると総合演出は佐々木敦規のような製作総指揮のはずでだとしたらライブ中にこういうところに顔を出すはずがない。おそらく違う人なのだろうと思うが誰なんだろう。
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