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第2回 アイマス楽曲室内楽コンサート 備忘録
2024年2月10日(土)に東京代々木の「アトリエムジカ」で開催されたpapagenoさん主催の「第2回 アイマス楽曲室内楽コンサート」に参加しました!
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去年7月の第1回と比較すると、団体数も編成も増えて多様化しており、より賑やかで楽しくなってきている印象
今後のますますの発展が楽しみです
我々「暖炉のある家」は前回に引き続き今回も木管アンサンブルで参加させていただきました
以下、個人的な備忘録等です
演奏者
そぼろ フルート(Fl)
むいか フルート(Fl)
だんろ クラリネット(Cl)
せいら バスクラリネット(BCl)
何故かひらがな3文字のハンドルネームがうちには多いそぼろ、むいか、だんろは第1回に引き続き参加せいらさんは3か月前に当サークルに加入したばかりで、なんと今回が初舞台!
選曲
①平行線の美学
②Wandering Dream Chaser
③おめざめめーめー
④ハナマルバッジ
もともとは「①ハナムケのハナタバ」→「②平行線の美学」の鈴木羽那セトリにしようと思っていたのですが、ハナムケの演奏許諾が降りず。
「①平行線の美学」→「②Wandering Dream Chaser」のシャニ5.5th Day1セトリで組むことにしました。
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「③おめざめめーめー」は往年の遊佐こずえ担当であるFlそぼろの熱い希望により満場一致で決定。
残り1曲、最後は楽しい曲で終わりたいよね!という意見のもと「ハナマルバッジ」と「フェアリー・ガール」が候補にあがり、最終的に「④ハナマルバッジ」で確定になりました。
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楽譜
「①平行線の美学」はむいか、「③おめざめめーめー」はそぼろが作成。「②Wandering Dream Chaser」と「④ハナマルバッジ」をだんろが作成しました。
このうち自分が作成した②と④の楽譜について、楽譜を提示しながら編曲の意図など書いていこうと思います。
採譜・編曲・演奏などに興味がある誰かの参考になれば。
ちなみに完全に独学なので正しいのかどうかはわかりません。
Wandering Dream Chaser
スコアは以下(浄書はしてません)
僕は「旋律」「ベース」「伴奏」など役割を明確に分けてパートを振るので、単純に、されど間延びしたり飽きたりしないように工夫しつつ、木管四重奏に落とし込んでいます。
前奏(開始~[A])
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BClにベースの動きを繰り返させながら、徐々に楽器を増やして賑やかにしていく。
FlとClのオクターブユニゾンはお手軽に綺麗に音の厚みを出せるので便利。
FlとClを3度や5度(ハモり)ではなく8度(オクターブ)にしているのは、3度や5度だと厚みが出すぎてストレイライト楽曲の軽やかさを失う恐れがあるため。
Aメロ([B]~[C])
原曲で[B](あさひパート)は[C](冬優子パート)と比べ伴奏が静かめ、またドラムも[B]はやや音が丸めでドラム系しかない一方、[C]から音が鋭くシンバル系も出てくる
→[B]は横の音楽、[C]は縦の音楽として伴奏に区別をつける
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[D](Bメロ)以降でより勢いをつけたいので、AメロではBClは[B][C]共にフォービートを刻んでもらう。
そのうえで[B]では伴奏(Fl、Cl)に薄く全音符を伸ばしてもらい横の音楽を
[C]では逆に伴奏に裏八分刻みを行わせパリッとした縦の音楽を
奏でてもらうことでAメロ内の雰囲気の違いを表現
Bメロ([D])
原曲でもサビに向けてAメロからさらに勢いをつけていく箇所
またAメロと比べて伴奏の厚みも増えてくる
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先述したように、ここからBClにエイトビートを刻んでもらい勢いを増す。
一方で、伴奏に厚みも増したいため、Clのシャリュモー音域(中~低音)による伴奏を用いる。
なおストレイライトの楽曲は伴奏が基本的に軽やかであり、中低音を入れすぎるとむしろアンティーカ寄りになるため注意が必要。
とはいえこの曲のBメロだけは逆に中低音を積極的に入れたほうが、対比で直後のサビの軽快感がより増すので効果的な印象。
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また、サビ直前に敢えてFl 1本を除き他の楽器を全て1.5小節休ませることで、強弱や緩急の対比をつける。嵐の直前の束の間の静けさ。
個人的に気に入っている。
サビ前半([E]~[F])
サビ。一番盛り上がるところ。
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勢いはそのままに欲しいためBClはエイトビートを継続。
ソロであったAメロ、Bメロと違ってサビはボーカルが3人全員であるため、ボーカルパートの厚みを増すためにFl、Clの2パートに旋律を吹かせる。
原曲にハモりがあるのでそれをそのまま採譜する。Clの方が火力がでるため主旋律(ボーカル)とし、Flにハモりを吹かせる。
これまで1人だった旋律を2人に増やす(ハモりを加える)だけで、勢いも厚みもわりと出てくる印象。
伴奏は中低音にもってくると重厚感がでてアンティーカになるので、フルートの高音に任せる。旋律とぶつかる音域なので、伴奏と旋律が時折生じる和音的なぶつかりにより、光が交錯し飛び散るような迷光感も出る。
サビ後半([G])
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サビ終盤の愛依ソロの箇所。原曲でもここで一旦伴奏がやや抑えめになる。
このタイミングでこれまでベースに専念していたBClに旋律を吹いてもらい、敢えてベースは不在に。高音木管3パートには高音で伴奏を刻んでもらう。
中途半端にClの最低音付近でベースをさせようとしてもBClの旋律とぶつかるだけなので、伴奏を完全に宙に浮かせた方がよい印象。
個人的に今回この曲の編曲で一番気に入っているポイント。
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サビの終わりは一番盛り上がる箇所。
愛依ソロで意図的に緩めたところから、一気に盛り上げていく。
BClには何事もなかったかのようにエイトビートを吹いてもらい、元のテンポ感に戻しつつ、
これまで伴奏を吹いていた1st Flも含め、Fl、Clの3人全員で旋律を吹くことにより、これまで最大の火力が出る。
伴奏を全て排除し、全員で同じ音形の旋律を吹くのが、なんだかんだ一番火力が出るので、ここぞという決め所で使える印象。
終奏([H])
基本的に[A]と同じ。
最後の和音(Eメジャー)を、最も火力が出るClに根音のEを吹かせ、FlにそれぞれG(第3音)とH(第5音)を吹かせるといい感じの残響になって嬉しかった。
総括
横と縦、厚み、強弱、和音構成音のバランスなど、普段自分が無意識にやってることが結構そのまま表れている編曲になっている印象。
自分にはとても書けないお洒落な譜面を書くそぼろやむいかさんを見てると、編曲はまぁ生まれ持ったセンスの面がかなり大きいなぁとは思います。とはいえ経験と努力を積み重ねテクニックを身に着けることで、ある程度の理詰めで楽しんでもらえるような楽譜は書けるようになってきていると思うので、【Be Red】での冬優子の台詞が沁みるんですよね本当に
生まれ持った才能が無いなら、テクニックで補うしかない
……何事もそうでしょ?
あと必要なのは そうね……
泥臭い努力
【Be red】ルビーのコミュは、めちゃめちゃ黛冬優子の名コミュなので、またなんらかの入手手段を用意してあげてほしい
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ハナマルバッジ
スコアは以下
Wandering Dream Chaserとは異なり、こっちは「とにかく楽しく!!」をテーマに編曲を行いました。僕が無茶吹きせざるを得ないだけで非常に単純な作りになってます。
前奏
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観客がいる演奏会だからこそできた編曲。Hand Clap。
リズム感は出るわ、みんな楽しいわで最高ですね。Hand Clapのリズムがやたら難解だったのは本当に申し訳ない
毎度便利なオクターブユニゾンで始めつつ、4小節ずっとそれだと飽きるので3小節目からBClとFlにも登場してもらって少し味付け。
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WDCとは異なり、この曲は最初から最高潮なのでいきなり全開。
ClとFlの2本旋律。Clの方が火力が出るので主旋律、Flがハモり。BClはエイトビート。
WDCのサビと全く同じ構成。
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「う~~~~れっつごー!」のところは「ラプソディ・イン・ブルー」の最初のクラリネットソロの要領で。
うちのサークルにはガレッタという大エースがいるので、普段は彼にやってもらうんですが、今回欠席のため僕が一か八かでやってました。成功してよかったよ。
Aメロ([A]~[B])
前奏と比べると落ち着くので、旋律はFl 1本のみ。伴奏は伸ばしを入れると不必要に重くなるだけなので全部刻みで。
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伴奏組は最初の2小節をひたすら繰り返し続ける編曲者にも奏者にも優しい仕様です。WDCのとき散々言ってた「飽きさせない音づくり」には逆行してそうですが、このような繰り返しは今回「唯一の変化がある果穂ボーカル」を際立たせてボーカルへの注目度を上げることも狙っています。そう、放クラだけにね。
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Bメロ([C])
サビに向けて盛り上がりポイントを溜めるところ
Aメロ→Bメロ→サビと徐々にボルテージが上がっていったWDCとは異なり、ハナマルバッジではBメロは「溜め」に徹する印象
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「溜め」として勢いをむしろ殺すため、ここで横の音楽を作成。
BClには全音符でベースを伸ばしてもらい、上でもFlに伸ばしの伴奏を行ってもらう。リズム感はClに刻ませる。
BClとFlの伸ばしに挟まれたClの軽快な刻みによる伴奏で、果穂が雨上がりの晴れた空のもと水たまりを走り回っている光景が見えたら嬉しいなぁって。
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サビ([D])
Bメロで溜めた分をフルパワーで放つ
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WDCのサビと同じような組み合わせ。
例によってClの方が火力が出るのでClが主旋律+Flがハモり。
普段…というかアルストやノクチルなど、別に音を張る必要のないユニットの楽曲の時はFlに主旋律吹かせてClがハモりとかもよくやるんだけど、WDCもハナマルバッジもボーカルの火力が大事だから例外的にこうなった感じ。
終奏([E])
基本的に前奏と同じ。
全体の勢いとしてはサビの勢いそのままな印象なので、パート割りもサビと同じになっています。(いま気付いた)
総括
WDCほど厳密に音楽的な工夫はせず、ただただ曲のパワーで押して楽しんでもらうような編曲。
シンプルにして強力。放課後クライマックスガールズ楽曲の強さが存分に現れている曲だなぁと思った。
Clの特殊奏法による遊び要素のほか、Hand Clapのおかげで観客も一緒に参加して楽しんでもらえる、演奏会の最後の曲にぴったりな曲でもあったなぁと。
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最後に
主催のpapagenoさん、今回もとっても楽しかったです!!本当にありがとうございました!
この会のおかげでふくふくさんをはじめとした多くのアイマスP楽器演奏者に出会うことができ、意見交換などもでき、楽器活動がより楽しくなってます!!
ふくふくさん、染谷いまさんと楽しくわいわい頒布した昨年末のC103は今までで頭抜けて一番楽しいコミケでした。
また当サークルとしても、普段人前で演奏する機会がなかなかないので、貴重な機会となっています!
今後ともよろしくお願いします~!
宣伝
音楽演奏サークル「暖炉のある家」はシャニマス楽曲を中心に、木管楽器による演奏活動を関西で行っています。最近は蓮ノ空にも手を出しています。
Twitterやニコニコ動画への動画投稿のほか、演奏を収録したCDの頒布を即売会やメロンブックスで行っています。
直近だと2024/6/23のSSF07に出店予定です。
ストレイライトの「Hide&Attack」を木管六重奏で演奏しました!
— 暖炉のある家🏠 (@stove_house) October 28, 2023
原曲の疾走感を限りなく再現しようとした結果、過去最高の演奏難易度でしたが…
「隠匿シンギュラリティ」を身に纏い鮮やかに舞い踊るあさひ・冬優子・愛依の3人を表現できたのではないかと!#ストレイライト#シャニマス5th pic.twitter.com/kSp9vR9Nwq
![](https://assets.st-note.com/img/1708190758233-HKJr40qo4B.jpg?width=800)
よろしくお願いします~
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