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本日のワンシーン!「柳色の桜を探して」4

こんにちは!シマです( ̄∀ ̄)
更新が遅くなりもうしわけございません(´д⊂)
一応、生きておりました!
最近、仕事がまだまだ忙しく、執筆の時間がとれてなかったんです……(;▽;)
しかし、なぜ、今日のような平日の夕方に投稿ができているのか……なんと疲れた身体を回復するために休暇をとっておりました!
しかも、ただの休暇ではございません(〃▽〃)
今所属している会社には、「誕生日休暇」という制度があるのです(≧∇≦)
今月、私、シマの誕生日のため、休暇を1日与えられるという制度を活用したのですが……誕生日にお仕事を休めるなんて、何年ぶりでしょうか泣
(誕生日は今日ではないです)

去年の誕生日は、夜、会社に泊まっていたかなぁ……なにか行事の度に休めることなんてなかったもので……年末のカウントダウンはタクシーの中で過ごしましたし……こう考えると本当に今の環境が恵まれてますね(´∇`)
正直、仕事が気になり、少し携帯を見ていたのですが……先ほどバレて怒られました(´・・`)

とまぁ、こんな生活を送っておりますので、ひとまず執筆は続けて参りますので!更新しましたら、読んでいただけると幸いです!

本日の小話はここまでで、早速、脚本の更新です。
この4場でやっと冒頭部分が終わります!登場人物も大体揃えられたので、ここからどんどん展開させていきますよ!٩(ˊᗜˋ*)و
それでは、お楽しみください!
もうすぐ歳をとるシマでした!(*•̀ᴗ•́*)و ̑̑

PS:この投稿の写真、雰囲気が作品にぴったりで……この話の時はこのままにしようかな……

本日ワンシーン

「柳色の桜を探して」3
夜のホテル街
薄暗い路地裏で一件のホテルを張り込む宇治広治(39)と日比谷心(23)。
治「2兎追うものは1兎も得ずってことわざを知ってるか?」
心「はい」
治「1つに定めず、2つ追うやつは何も成果を得られない。この言葉はな、2つ追えなかったやつが考えた言葉だ」
心「はい」
治「そもそも、世の中には2種類の人種がいるんだ。2つ同時に追えず、1つしか成果を得られないやつ、そして、2つ同時に成果を上げられるやつ」
心「はい」
治「……心、聞いているのか?」
心「はーい」
治「おい!」
心「何ですか?うじ先輩」
治「あのな、会社の先輩がありがたいお言葉を並べているんだぞ!ちゃんと聞け!」
心「そんな熱い仕事でも何ですから気楽にやりましょうよ、うじ先輩」
治「そんな生半可な気持ちでできると思うな……そして、俺の名前は宇治広だ!」
心「知ってますよ。だから、うじ先輩って言ってるんじゃないですか」
治「そんな悪意しか感じられないあだ名をつけるな!」
心「イメージとしては間違ってないじゃないですか。ふと油断すると、いつのまにか吸い付いているやっかいな生き物そっくりな仕事ぶりですよ。ウジ野郎って呼ばれないだけましに思ってください」
治「なんで、そんな敵意むき出しなのかなぁ?先輩ですよ?」
心「で、うじ先輩、ここに二時間ぐらいはりこんでますけど、なにが目的なんですか?」
治「おいおい、おまえもジャーナリストの端くれだろ?夜のホテル街の張り込みで想像つくだろ」
心「セクハラですかね?」
治「ちがう」
心「上司という立場を利用して、こんなホテル街に拘束させて、精神的苦痛を感じさせるのが目的ですか?」
治「だから違うと言っている」
心「とんだくず野郎ですね、いやうじ虫か」
治「いい加減話をきけ!」
心「冗談ですよ、で?実際、誰がターゲットなんですか?」
治「はぁ……」
息を整える治。
治「数日前、写真家の神田道子が日本に帰ってきたのを知ってるか?」
心「ああ、一時期メディアに引っ張りだこだった人ですね。この前もニュースに出ていたような」
治「数年前から海外に拠点を移して活動をしているんだが、年に1度は必ずこちらに帰ってきている」
心「へー、撮りたい風景でもあるんじゃないですか?」
治「と思うだろ?だが、海外に行ってからの彼女の作品に日本国内の写真は一つもない」
心「ってことはプライベート?」
治「そう!彼女には政界の中でもファンが多く存在する!会食に誘われるなんてことも珍しくないだろう!その中で毎年帰ってきてでも会いたい人がいるとなれば?特ダネだ!」
心「男じゃないかもしれないじゃないですか?」
治「じゃあ、女か?」
心「そういうことじゃないですよ」
治「まぁ、仮に政界以外の逢い引きだったかもしれないが、それはそれで熱愛報道だし、普通のプライベートでも多少誇張して書けば立派な記事だ」
心「流石はうじ先輩ですね。記事になれば何でもいいと」
治「間違ってはいないが、けなされているよな?」
心「先輩が狙っている人は分かりました。今日、神田道子はここに来るってことですよね?」
治「それは分からん!」
心「は?」
治「今まで帰ってくる日が分からなく、滞在時間も一瞬だったからリサーチできなかったんだが、コロナ化のおかげで海外には当分帰らないだろう!コロナ様々だな!」
心「じゃあ、今日来るか分からないのに、ここでひたすら張ってるってことですか?」
治「おいおい、俺がそこまで馬鹿だと思うか?今日、神田道子がこの近くのホテルでパーティーをしているのが分かった。そこには自民党の先生やら芸能人やらが多く出席しているらしい」
心「で?」
治「わからんやつだな。そこでの参加者が密会に使うとしたらこのエリアのホテル街しかない、神田道子が来なくても違うやつが来たらネタになるだろう」
心「帰ります」
治「おい!」
心「そんな博打みたいな方法は失敗しそうですし」
治「何を言う!ギャンブルは夢と希望を与えてくれるんだぞ!」
心「このくず」
治「うじですらないのか!」
心「私はそんな暇じゃないので、これ以上の残業は嫌なんですよ」
   と帰り支度を始める心。
   車の音が聞こえる。
治「……心」
心「なんですかー」
治「心!カメラ!」
心「は?まさか、本当に?」
   とカメラを準備し始める心。
治「おいおい、大穴の大当たりだ!」

暗転
前回の話はこちらから(「柳色の桜を探して」3)

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