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つれづれ通信(仮)No.4(代官編)

自由に書き始めて、もう4回目になります。
歴史好きなので基本は歴史のことを記載していきます。
少しでも歴史が好きになってくれる人が増えるといいな~と思います。
2024年大河では、平安時代ですが、今回の記事は江戸時代です。


悪役=代官?

悪代官のイメージ

時代劇でよく登場してくる代官が、今の一般的なイメージではないでしょうか。悪徳商人と組んだり、商人や農民から税を搾取し私腹を肥やしたり、悪のイメージが強いのではないでしょうか。
でもこれって、江戸時代よりあとにかかれた講談本(娯楽用に書かれた物語)でのイメージにより代官=悪役となってしまったと思います。
では、実際の代官はというと、「地方管理職」でした。

そもそも代官とはなんぞや

江戸幕府の直轄領である幕領(天領ともいう)の民政を担当した地方行政官のことを代官といいます。
江戸時代前から代官と似たような仕組みはあったが、江戸時代では幕領の農民支配を担当した地方官の役職が「代官」です。

代官のお仕事とは?

江戸幕府の直轄領からの年貢収入が幕府財政の基盤でした。第5将軍徳川綱吉の時代は、直轄領400万石あったそうです。その領地から年貢を将軍に代わって、農民から徴収するのが重要な任務でした。
年貢の徴収するために、農村のインフラ整備や農民の農業経営を維持や育成することも代官のお仕事でした。領内の治安や裁判に関する責任者も代官でした。農民がちゃんと年貢を納めてくれるようにする仕事のためその職務は多岐にわたります。
つまり代官は今でいう

役所(市役所等)の長、税務署長、警察署長、裁判官を兼任

代官はつらいよ

これだけの仕事を担当していると、かなりの権力をもっているイメージだが職務内容はしっかり定められていて、裁量はあまりないです。
年貢の徴収に関しては、逐次幕府への報告が必要だったり、軽犯罪以外の犯罪については、事件の内容をまとめて代官を管轄する勘定奉行に決裁をもらわないといけなかったようです。
しかも報酬も少なかったようで、加えて農民と接する立場であることを理由に普段から質素に暮らすように命じられており贅沢が出来なかったようです。
代官は、安い給与で幕府から指示を受けながら必死に職務を遂行する役人です。とても悪代官とは言えない、超多忙なお役人です。

あくまでも、個人の見解ですので間違いもありますので、ご了承ください。


参考文献
悪代官はじつは正義の味方だった 監修:山本博文 出版:実業之日本社 

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