2024/3/3 チェロ練習メモ

最近は、一音一音をしっかり確認することに注力している。前回レッスンの帰り際に「一音一音ちゃんと確認しておいで」と言われたからである。
帰りの電車では、習ったこと、各エチュードで気をつけることをレッスンノートに書くことにしている。一音ずつ確認! と書いて、強調するようにぐるぐる回りを囲った。
一音一音とはどういうことだろう……とレッスンノートをめくれば、2023年の2月、ちょうど一年前のレッスンのページにも「一音一音を大切に」という言葉がぐるぐる囲われて強調されているのを見つけた。
当時の先生の目から見て、当時の私は音を大切にしていなければ、今の先生の目から見て、今の私はろくすっぽ音そのものを確認できていないということである。表現に多少の違いはあれど、本質はおそらく近しいところにある。
ドッツァウアー65をゆっくりゆっくり弾いてみた。弦をとばして移弦するエチュードである。ポジションを変えずに指だけ横移動させるフレーズがあった。
ズレる。
ポジションも変えてないのに、移動した先で音程がズレている。前にゆっくり弾いたときに気づかなかったのだが、前は合っていて今回ズレたなんてこたぁないはずだ。前もズレていたのだ。私が気づかなかっただけで。
以前、ドッツァウアー63の重音エチュードで音程がマシになるよう、一音一音響きを確認しながらさらった。それを、全てのエチュードに対してやらないと、私のスキルでは的を射た音程すらままならない! ということが腹落ちした。精度の高い耳で辛抱強く聞いてくださる先生には、感謝しかない……。
♯が5つあるドッツァウアー66でも、やはり一音ずつ同じようなことをした。3の指が2の指に近づいてしまうので、意識的に高くしてやっとちょうどよくなる。
ドッツァウアー67では、半音ずつ上がり下がりする。ポジションを半音だけずらす感覚を手に覚えてもらっている。
現在やっているエチュードは単音なので、正確な平均律を目指している。ゆくゆくは、四度なら、短六度なら、長六度なら、この和音なら、と都度調整して、心地良い響きを出せるようになりたい。
ドッツァウアー68はこれまた♭が5つもついていて音程が取りづらそうだが、手に、体に、その「音程」を取るための型が染みこんでくれそうな気がする。おまけに、ダウンとアップの長さが1:2くらいの音型を繰り返すので、これまたボウイングも色々ありそうだ。
などと考えられるようになったのも、ある種の成長だろうか。合ってるかどうかは知らねども……次のレッスンで軌道修正していただくのが楽しみである。

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