(『正欲』を観た直後の散文)
『正欲』を3週間前くらいに読んで、昨日映画を観てきた。
生身の人間が動きと音を伴って表現しているのを観たら何か変わるのだろうかと思って。
何か変わるかもという期待もあった気がする。今思えばだけど。
何も変わらなかった。
良い意味で、小説を読了した直後と全く同じ気持ちになった。
私はこの作品に見える景色を変えられる側の人間ではなかった。
結果的にこれを確認するために映画館に行ってしまったようなものだった。
最後列の中央が1番好きな席で、そこで、何度も怒った。泣いた。
こんなに心