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ハンドルは握らずに押す!

前回はこういう記事を書きました。

正しい姿勢、足の位置・動かし方を説明してきましたので、次は手の位置や動かし方について書いてみたいと思います。

さて、みなさんはハンドルのどの位置に手を置いていますか?
➀10時10分
②9時15分
③8時20分
④片手ハンドル含めたそれ以外

私が推奨したいのは②の9時15分もしくは③の8時20分となります。
個人的にはその中間ぐらいがおすすめです。

なんとなく➀の10時10分の位置に手を置いていませんか?
教習所で「10時10分を握りましょう」と言われたことがあるかもしれません。
なぜでしょうか。

これは昔、ステアリングアシストがなかった(力を入れてハンドル操作をする必要があった)時代に自分側に引っ張る操作を行ったほうが力が入りやすいために、やや高い位置に手を置き、そこから「引きハンドル」を行うことを推奨していたのではないかと思います。

また、ハンドルの回し方についてはどうでしょうか?
➀たすき掛け
②送りハンドル
③内掛けハンドル
④その他

私が推奨したいのは①のたすき掛けと言われる両手で行うハンドル操作となります。

まずクルマのハンドル操作の考え方ですが、確実に自分の行った操作入力がクルマに伝わることが大切になります。
そのためにもまずは「押しハンドル」を行う必要があります。

「押しハンドル」:ハンドルを押すように操作することで上半身がシートに押し付けられる。

「押しハンドル」は正確な運転姿勢に調整されていないと効果がありませんので、先日書いたような観点でまずは運転姿勢を整えていただきたいです。
確実に背中が支えられているところからハンドルを押すように回すことで、
以下のようなメリットが得られます。
・背中基準で力が逃げることなく、ハンドル操作がクルマに伝わる。
・ハンドルを押す力の反作用で前後方向の上半身が支えられ、体が安定する。
・腕の可動範囲が広く(約220度)、連続的な操作が大きくできる。
・手のひらでハンドルの重さや力の変化が感じ取れるようになる。
入力が確実に伝わるだけでなく、体が支えられていること、手のひらの感覚によりクルマからの情報を多く得ることができるようになります。

「引きハンドル」:ハンドルを引くように操作すると上半身がシートから離れてしまう。

通常、よく行われる「引きハンドル」は操作は瞬間的に速くできるのですが、以下のような点でデメリットがあると考えられます。
・手の可動範囲が狭い(約120度)ため、操作の連続性に欠ける(持ち替え頻繁)
・ハンドルを引く動作につられて上半身が動いてしまう(作用・反作用)
・手のひらでハンドルからの情報が得られない
 (どちらかというと指の根元に力が入っているため)

ということで「押しハンドル」を意識することで必然的に「ハンドルを握る力」がなくなるというのが今回のタイトルにつながります。

これにてクルマを運転するうえで大切な運転姿勢・操作の準備ができました。
今後はより詳細な操作とクルマの動きについて書いていきたいと思います。

この投稿を読んで「なるほど」「そんなこと考えてなかった」など気づきにつながると嬉しいです。
引き続き、頭の中を言語化してみたいと思います。
この記事がいいねと思った方はフィードバックいただけるとありがたいです。
それでは。

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