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運転がうまくなる運転姿勢

前回はこんな記事を書きました。

読んでいただいた方の反応から察するに「ちんぷんかんぷん」だったかもしれませんね。
これは論文で発表されている運転行動理論だったりします。
伝えたかったことは深い階層まで意識を張り巡らせることによって、ようやくクルマと対話できるようになる(=運転がうまくなる)ということです。

こりずに続けていきたいと思います。
運転がうまくなるためには「考えること」が大切だと何度か書きました。
今回は自分の思い通りにクルマを動かすための運転姿勢について考えてみたいと思います。

普段、どのような観点で運転姿勢を決めていますか?
「楽だから」という理由で背もたれを倒してたりしませんか?
自宅のソファーであれば問題ありませんが、運転では正しいとは言えません。
Sim-X調べですが、街中のドライバーを見ていると約半数の方は背もたれが遠く、交差点を曲がっているときに腕が伸びきっているように感じます。
(結果、カーブで車が思うように曲がっていないように見えます)

つまり運転姿勢が決まっていないと、残念ながらハンドルを操作しても体が動いてしまい、操作した割に、思うようにクルマは動いていないということが起きます。

それでは、私の考える正しい運転姿勢についてまとめてみます。
正しい運転姿勢が必要な理由は以下の通りです。
・動くクルマの中で自分の体を支えるため →疲れにくい
・自分の操作をクルマに確実に伝えるため →よく止まる&よく曲がる
・クルマからの情報を確実にとらえるため →クルマの動きが分かりやすい

具体的な運転姿勢について①〜⑦に分けて書いてみます。

①シートに深く腰掛ける(ぐりぐりと骨盤を背もたれに押し付けるように)

色がついた部分がしっかり背もたれに当たるように深く腰掛ける

②ブレーキペダルを踏み込んだ時に足が伸び切らないような位置にシート位置を調整する

左足はフットレスト右足はブレーキペダルを踏んで膝が伸びきらない位置にシートを合わせる

③メーターが見えなくならない位置にハンドルの前後・上下位置を調整する

④手を交差させ、ハンドル上部を握った時に背骨がシートから離れない(支えられている)ように背もたれを立てる

ハンドルの上で手を交差させて握った時に背骨が背もたれに当たるように角度を調整する

手を9時45分の位置に下ろしていった時に肩甲骨がべったりとシートに支えられているか確認する

➀→④→⑤で背中と背もたれの接触範囲はこんな感じで増えていくのがよいです

シートベルトを掛け、胸の前に来たベルトを右上に引き上げ、腰ベルトの緩みをなくす

⑦ヘッドレストは後頭部と高さを揃える
 ※ヘッドレストは「Head Restraint(頭を拘束する)」の意味で後ろからの衝突時に首にかかる負荷を支えるためのものです。
  「Head Rest(頭を休める)」の意味ではありませんので、ご注意を。

私が運転姿勢についてインストラクションを行う際には
➀腰→②足→③手→④、⑤肩→⑥頭→⑦ベルトと伝えることが多いです。
特に④、⑤をアドバイスすると直後からクルマの動きがよくなる(安定する)方が出てきます。
(このように背中の面圧を表現している説明は少ないような気がします。)
体がしっかりと支えられた上に、「自分の操作」が跳ね返されずにしっかりと車に伝わるようになったということですね。

つまり、運転姿勢を正しく調整することで体がしっかりと支えられることで疲れにくくなるだけでなく、「自分の操作」がしっかりと車に伝わると同時に「クルマからの情報」が腰や手から伝わってくるようになると思います。

最近、「運転姿勢を見直していないなぁ」という方はこの機会に見直してみてください!
調整した直後は少し窮屈に感じるかもしれませんが、運転が楽になるのではないかと思います。

以下、参考になりそうなHPのリンクを貼っておきます。

運転姿勢(ドライビングポジション)|安全運転のポイント「クルマ編」|Honda公式サイト (global.honda)

クルマの運転の基本 ~正しいドライビングポジション~ | クルマ情報サイトーGAZOO.com
↑のリンク先はその他の動画も参考になるものが多いです。

この投稿を読んで「なるほど」「そんなこと考えてなかった」など気づきにつながると嬉しいです。
引き続き、頭の中を言語化してみたいと思います。
この記事がいいねと思った方はフィードバックいただけるとありがたいです。
それでは。

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