【開催レポート】5/11「SIMULATIONふくおか2030体験会」
大阪市の自治体財政シミュレーションゲーム「SIMULATIONおおさか2040」を作るにあたり、まずはベースとなる福岡市版を体験しませんか~?と呼びかけたところ、コアメンバーを含めてあっという間に22名が集まりました!
会場は京橋にあるNTTのコラボレーション施設「QUINTBRIDGE」。カッコいい!会員登録すれば無料で使え、ゲストを3人まで呼ぶことも可能です。
集まったのは大阪市の職員、元職員、奈良市や堺市の職員、民間からは中間支援組織の経験者や企業の方など「多様性」にあふれたメンバーとなりました。
基本的には名刺交換などせず、フラットにスタートするのですが「ご無沙汰してます!」「えっ、来られてたんですね?」という再会の声もあり、和やかにスタートしました。
大阪市は今、税収が増えて自治体財政は改善傾向にありますが、今後の少子高齢化を考えると安心できない、という基本と、そもそもの「SIMULATIONふくおか2030」が熊本版からスタートしてバージョンアップしながら広まったことをおさらいしました。
そして、事業を「スクラップ&ビルド」ではなく「ビルド&スクラップ」の発想で考える視点など、「ふくおか版」を広めた今村寛さんの想いを伝え、体験した上で「2040年の大阪市版」を作ろうという今回の目的の共有をして、ゲームスタートです!
3つのグループそれぞれで、福祉や安全まちづくり・経済戦略などの6人の局長が3つずつ今持ってる事業をシナリオに合わせて「削る」「新規でやる」「地方債を発行する」という選択を迫られます。
「この事業はもう警察と連携してやればいいんじゃない?」
「いや〜市民感情としてどうでしょうね……」
「こっちの事業って、あの事業と併せて発展的解消できないですか?」
「それなら、説明できそうですね!」
3つのテーブル、それぞれ持ってる事業カードは同じなのですが、メンバーの持つ視点や議論の流れから25分かけて三者三様の選択が行われました。
ここからは、5分と短めですが「市議会ターン」です。議員たちが、別のグループからやってきて質問をします。
「この事業を辞めるということは、外貨を稼ぐ可能性が縮小しますがどういった方向性で税収増を考えていますか?」
「これを辞めることで、不便になる市民の声があると思いますが、どんな代替案を予定していますか?」
市会対応に慣れている人の質問や、市民視点の鋭い質問に時にはビビりながら答えます(笑)。
最後にこの予算を可決するかどうか、議員たちが決めます。否決されると、容赦なく「もう一億削ってください」と指示されます。
5年を1ターンとして2回繰り返し、2020年からスタートして「2030年の実施事業」が各グループ固まります。
その街は、対話の結果どんな強みや方向性を持つかを考え、新たな市の名前とキャッチコピーを考えます。
※どんなコピーができたかは、今後またゲームに取り組むみなさんのために伏せておきます。
本来は最初にビジョンがあり、そこからバックキャスティングで決めていくはずが、案外、現実の事業もそうなってないかもな……という気づきがあります。
振り返りは場所を移し、コロナ禍から一区切りついたこともあり、久しぶりのお酒の入った交流がにぎやかに繰り広げられました。
さて、今回の体験会では「時間管理」や「進行」など、大阪市版を作る上での課題を抽出する機会でもありました。
アンケートを元に、今度からは「SIMULATIONおおさか2040」の制作に向けて、さらにメンバーも増やしつつ進めていきます。
まずは、今回このフラットな学びの場にたくさんの方が参加してくださって、自治体財政について意識を高めてもらったことが大きな成果だったと思っています。
よかったら、またご参加ください!
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