「ちょっと待て!」動画編集者目線でM1 Mac買い替えをチェック

みなさんこんばんは。動画編集者のかずやです。

いやいや…M1チップ搭載のMacbook Air、Pro13インチ、Mac mini 大人気じゃないですか。
YouTubeはもうApple信者によるお祭り状態。(そういう自分も割と信者)

「M1 Macスゲー!」「M1サクサク〜 ヌルヌル〜!!」 「動画編集も快適〜!」

そんな中、私は静観しておりました。
ポチッと思わず押しそうな感情をグッと抑えて…。

さて、今回は"動画編集者"目線でM1 Macは買うべきか?を検証しつつ、2020年末ともなり、PC総括をしていこうと思い執筆しました。

まず自分は昨年11月に発売されたMacBook Pro16インチを購入
・Intel Core i9 2.3GHz 8コア
・メモリ32GB
・AMD Radeon Pro 5500M 8GB
・1TB SSD
というスペックで購入。税込み40万ほどの大きいお買い物でした。

それ以前はWindowsの自作ゲーミングPCを組んでおり、こちらは劣るものの普通に動画編集ができるスペックを持っていました。(今は子供に譲りゲーミングPCで活躍してます)

結論を言うと、「今回のM1 Macは見送り」しました。

ありがたい事に色んな方がレビューをされてますよね。
隅々まで拝見しましたよ。だってコスパいいし マジで良さそうだし。
でも、数万人登録者YouTuberのように、広告費いっぱいもらえるほどではありません。そんなポンポンPC買ってらんないんですよ!!

【購入を見送った理由 その１】
・Adobe PremiereがM1ネイティブではない
動画編集者と言うからには編集ソフトはPremiere一択だと思っております。
プロジェクトファイル納品という事もありますしね。
サムネはフォトショやイラレ、アニメーションはAe、音声調整にAudition。

Adobe系ソフトがほとんどM1チップ ネイティブになっていない点
それでは仕組み的にはどうなっているのか?
M1チップに対応していないソフトに関しては Macの"Rosetta"というエミュレーションを返してIntelCPU対応のソフトを動かしているという事になります。
数々のレビューを見てみるとそれでも、割と快適に動いてくれている模様。

ここに関しては、今後Adobe系ソフトがM1チップネイティブになったら化ける可能性は大ですね。

【購入を見送った理由 その２】
・今回発売されたMacがエントリーモデルである
Macは今まで、上位機種・下位機種とわけて発売されていました。
例えばThunderbolt3(USB-C)ポートが上位では左右で4つ。下位では2つ。
もちろんこれだけの差ではありませんけどね。
モニター出力、電源、外付けHDD…

そうなんです、動画編集者的には足りないんですよ2つじゃ…。
USBハブつければいいじゃん?それも確かにそう。でもハブって意外と使いづらいんですよ。外付けHDDは遅くなるし。
何より美しくない。

【購入を見送った理由 その３】
・Premiereの動画エンコードがやはりMBP16の方がまだ早い
これも色々な方のレビューを参考にしました。
もちろん素材にもよりますが、4K60fps 5分の動画でその差は3分〜4分程。
毎日複数エンコードする編集者としては、無理してM1にして遅くする理由がない。

【購入を見送った理由 その４】
・今回のラインナップで動画編集者ならMacBook Pro 13インチ M1 16GBメモリ  1TB 一択になる
Premiereを動かす環境ではやはりメモリ、排熱などを考慮するとこうなってしまいますよね。
メモリ16GB SSD 1TBにした M1 MBP13は214,280円(税込み)となります。

「コスパ最高じゃん…」
いやいや…そうじゃないんですよw

【購入を見送った理由 その５】
・2019 MBP16インチ 買取相場 約13万円
よーし!40万で買ったMacだしAppleはリセール高くつくし、売りに出せば 今回のM1 Mac買ってもお釣りくるじゃーん!!
って思っていた時期が僕にもありました。

実際に買取専門サイトへ電話で確認。
新古で18万ほど、使用済みなら13万前後ですね との事。
もちろんもう少し高く売る方法(メルカリとか)は色々ありますけどね。
お釣りが来ないし足が出る。

【購入を見送った理由 その６】
・YouTuberはみんな自分の動画編集だけ出来ればいいから買う
はい、ここなんですよ。みんなヌルヌルサクサクって言ってるの。
自分の動画だしね。でもいざ ゴリゴリにやらなきゃいけない時がくる動画編集者。
パワー不足!!なんて言ってらんないでしょ。

もう一つ言っておくと、たまに「フル画質」じゃなく「1/2」や「1/4」で再生しているレビュワーがいる。しまいにはプロキシで再生してる人もいたり。
そして動画編集と言ってもPremiereだけじゃない。もちろんFinal Cut Proを使ってるYouTuberさんだっていますよね。
この辺の見極めが結構大変だった。

それでも「まみよし」さんが素晴らしいレビューをしてくれています。
メチャクチャ参考になりました。
PremiereもFinal Cut Proも色々試してくれている。そして今回のラインナップほぼ全機種レビューとは凄い…。

では、M1 Macをオススメする人はどんな人か?

・これから動画編集を始める
・自分の動画編集しかやらない
・これからノートPC購入を考えている
・AEゴリゴリ、3Dゴリゴリは今の所やる予定がない
・編集は主にFinal Cut Proを使用する(メチャ快適らしい)
・サブ機に1台欲しい
・20万ぐらいすぐ出せる
こんな感じの人ですかね。

 【2020年編集者別PC】
<上級者>Aeや3Dなどで広告案件をよく取り扱う
Windows デスクトップ ハイスペックPC一択

<中級者>編集がお仕事、Premiereメイン Aeも使う
Windows デスクトップ ミドルスペック(Core i7 GTX1660 RTX2060あたりで十分)
Mac ハイスペック(Gen9 Core i9以上 グラボ積んでるモデル)

<初級者>副業編集者、まだ始めたて、これから始める、これからPC買う人
Windows ノート ミドルスペック 10〜15万ほどのスペックのゲーミングPC
MacBook Air M1
MacBook Pro13 M1
Mac mini M1

<とにかく高コスパ>
・自作WindowsPC 8万ほどで組める
・Mac mini M1 10万ほど
それ以下は知らん

【絶対にあった方がいい周辺機器】
・外付けHDD 4TB以上
・いいマウス(まじで)
・いいキーボード(まじで)
・自宅作業用の27インチ以上のモニター(出来ればワイドモニターか4Kモニター)
・サブモニター(安くてもいい)

実際に1年以上やっていて 色々沼難民になった周辺機器でした。

【動画編集者になる】
オンラインゲームをやっている なんて人は動画編集にすんなり入れますよ。
PCあるし、キーボード・マウスだって拘りあるだろうし。
初心者7割、中級者2割、上級者1割 という感覚でしょうか。
この7割の人が初めては消えていきます。

何だかんだ、最初から揃えだしたら最低でも20万は飛んでいくので ハードルは高いです。
それを回収出来るか?そこが分かれ目な気がします。

【まとめ】
今回は先日発売された M1 Macシリーズに焦点を当てて総括してみました。
自分が次に買い換えるタイミングは、M1 Macの上位機種が出たタイミングかと思います。
次は16インチが出るのか?32GBメモリが出るのか?AdobeがM1ネイティブになるのか!?
その辺でまた見極めてみたいと思います。

それではまたね〜!