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シンガポールの兵役制度

皆さん、日本で兵役制度が始まると言われたらどうしますか?

おそらく多くの方が「勘弁してくれ」と思われるでしょう。私も勿論その一人です。

兵役制度は一部の先進国でも導入されています。日本人の多くの方がご存知なのはお隣の韓国、スポーツ選手やアイドルが兵役に行くと話題になりますよね。

そして、シンガポールにも兵役制度があります。一般的なケースでは、高校を卒業すると男子は2年間の兵役が課せられます。私が同僚のシンガポール人から聞いた話では、補給路が断たれた上でマレーシアが北から攻めてくることを想定した訓練をするようです。シンガポールの場合、食料自給率は1桁台、しかも飲料水すら輸入に頼っているため、このシナリオが現実に発生したら、かなり絶望的と訓練を受けているシンガポール人も理解しているようです。
加えて、その後も40歳まで毎年2週間程度、軍に関係する仕事をする必要があります。

また、この兵役制度は男子のキャリアパスにも影響があります。当たり前ですが、男子は女子に比べて、社会人になるのが2年遅れます。このハンデは非常に大きいと思います。現にシンガポールは女性管理職が非常に多く、私の勤務していたオフィスでは管理職の50%以上が女性でした。

日本人の中にはシンガポール移住を考えている方も多いと思いますが、兵役を課せられてもシンガポール国民になりたいですか?

勿論、小国でありながら国際社会で存在感を示しているシンガポール人の努力には敬意を払う必要がありますが。

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