Tips: ほのめかし対策

 こんにちは。イヤ〜なほのめかし、ありますよね。今日は会話で「ほのめかし」を乱発してくるタイプのプレイヤーにたいする対策を述べていきたいと思います。これは中級者になりたてに多いタイプです。
 「ほのめかし」は初心者にとって対策が難しいワザかもしれませんが、以下の原則をおぼえておけばカンタンに対応することができます。みなさんも定跡を覚えてコミュニケーション・カラテの初段を目指しましょう。

ほのめかしとは

 そもそも「ほのめかし」とは? それは、

「そういうとこだぞ」
「『グレナダ』だよ」
「あなたはまだ知らないんだね……」
「お気になさらず。こっちの話ですから」
「黙示録、7しょう16せつ……」

みたいなやつです。「ほのめかし」は比較的ローコストで撃てるので、これを多用するスタイルのプレイヤーはしばしばいます。めんどくさいですね。

 さて、以下では「ほのめかし」と他のワザの相性を見ていきましょう。

ほのめかしは共感に強い

 「ほのめかし」からダメージを受けやすいのは、「共感」を重視するスタイルのプレイヤーです。このスタイルのプレイヤーは、相手の発言の裏にある心情を推測していくので、「そういうとこだぞ」と言われれば「どういうことなんだろう? もしかしてアレか?  それともこれ?  」となり、「ほのめかし」の処理に多くのコストを割くことになります。

 相手が「ご飯大盛り無料」に於けるおかわりのように気軽に撃ってくるワザに、あれこれ考えて対応する。これではリソースの量からいっていずれ不利になります。1円玉投げに100円玉投げで反撃しているようなものですからね。

ほのめかしは無視と追求に弱い

 では「ほのめかし」対策として適当な技は何か。それは「いなし」または「追求」です。だいたいこのふたつで対応することができます。「あなたはまだ知らないんだね……」と来たら適当にいなして「はいはい」とか返しておくか、場合によっては「知らないですよ。教えて下さいよ!!! 」と徹底的に追求しておけばOKです。

 なぜこのふたつが効くのかというと、だいたいこういう「ほのめかし」は牽制で撃っているだけで、大した裏付けを持っていないことが多いからです。けっきょく「アイツとアイツが仲悪くてサ……」みたいな。無視してもダメージは少ないし、カウンターを入れるチャンスにもなります。
 ほんとうに内容がある「ほのめかし」に「いなし」「追求」を撃つと悲惨なことになりますが、まあそれはレアケースということで。戦いは戦う前にだいたい決まってる、みたいなことを孫氏みたいな人が言ってた気がしますよ。

 むずかしいのは「いなし」と「追求」の使い分けですが、これは状況にかなり依存します。どちらかというとローリスク・ローリターンなのが「いなし」で、ミドルリスク・ミドルリターンが「追求」です。自分の体力や盤面状況に合わせて使い分けていきましょう。

会話を楽しもう

 ここまでの話は会話をバトルとして見たときの説明です。「ほのめかし」を乱発してくる中級者を倒そうと。そういうことでした。
 しかし、会話を楽しむなら話は別です。楽しい会話にとって、無意味に婉曲的な比喩表現は欠かせません。「『グレナダ』だよ」と言われたら「……ラングレー風情がわたしを脅すのかね」と返したい日もあるでしょう。それはそれで良し。「楽しくなんかない! ほのめかし野郎を倒したいんだ」というときに、今日のTipsを活用してみてください。

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