はじめに
ご無沙汰しております。はくあです。
映画館で映画を見るのは楽しいものですが、その際に付きものなのがおしっこ我慢ですよね。誰しも一本ぐらいは、おしっこを我慢しながら鑑賞したために「アレを観たときはおしっこを我慢していたなあ」という記憶しか残らなくなってしまった作品があるのではないでしょうか。
今回はそのような作品たちを「おしっこ我慢映画」と呼称し、皆さんからGoogle Formで珠玉のおしがま(おしっこ我慢の略)投稿を募りました。人のおしっこ我慢事情については改まって聞く機会がないので、興味深い内容も含まれているのではないでしょうか。本当にそうかな?
というわけで、「第一回 おしっこ我慢映画選手権」開会となります!
おしっこ我慢映画選手権 エントリー作品
我慢部門
上映終了まで席は立っていないと思われる投稿たち。
ダッシュシュッコ、次に発売される「現代用語の基礎知識」には載ってるらしい。
調整型のプレイヤー。最終的に西城秀樹のサウナスタイルみたいになりそうで怖いですね。
尿獄さんは負けてない。
少年少女はこうしておしマネを覚え、大人になっていくといいます。
これって「ベネディクト・カンバーバッチとおしっこ我慢が脳内で紐付いた」ということでもありますよね。ただでさえ特徴的な顔なのにいっそう忘れられなくなりそう。人類でいちばんウッドエルフに近い男。
中座部門
上映途中でおしっこに行っている投稿。これには、さほど重要でないシーンでトイレに立つ「見極め」の概念があるのがおもしろかったです。
膀胱にも卍解ってあるんですね。隣の人が暗闇の中でカチャ……モゾ……ってしてたらじゃっかんの緊張が走る。
これはもはや「おしっこ我慢映画選手権」ではなく「おしっこ選手権」では? と思ってしまいました。攻めの姿勢が強すぎる。バックビークはハリーとハーマイオニーが逆転時計で逃がしました。
単純に上映時間が長い、というのもおしっこ我慢の大敵です。ぼくが狂った金持ちになったら「牯嶺街少年殺人事件 おしっこ禁止上映」を開催しようと思います。
ダブルおしっこはなんとなく気まずいので、シングルで抑えたいところですね。アズカバンの囚人でトリプルおしっこキメてた人はなんだったんだ。
筒井康隆「おしっこ我慢船団」の書き出し
→まずコンパスが登場する。 彼はおしっこを我慢していた。
「ストーリーの折返しでうんちをさせろ」ってハリウッドの脚本術の本に書いてあった気がします。
ちなみにこの流れで紹介するのもなんですが、シネマ神戸はとてもいい映画館です。ぜひ。絶妙なチョイスの映画が二本立てで観られます。
シン・エヴァ部門
シン・エヴァは話題作であり、かつ上映時間が2時間半と長めだったので全国で数々の選手権が開催されたことと思います。まとめて見ていきましょう。
TVアニメでシンジくんがはじめて初号機に乗ったとき、赤木リツコが発したひどすぎるセリフ
→「歩いた……! 」
次はうんち我慢映画選手権でお会いしましょう。
おしっこ調整をしない豪の者のエピソードですね。ぼくは「守り」に入っているのでドリンクはSサイズしか頼めなくなってしまいました。
シンエヴァのおしっこ中断ポイントについても考えてみたんですが、たぶん「綾波の田植え」です。
おまけ映像部門
あるとうれしいスタッフロール後のおまけ映像ですが、おしっこ我慢の大敵でもあります。最近になってぼくはおしっこ&リターン(スタッフロールでおしっこに行ったあと、戻ってきておまけ映像を鑑賞)を覚えました。
あえて自分を極限状態に追い込むことで鑑賞体験を高めるテクニック。ミュータント能力ってこういうときに発現するらしい。
コラボをちらつかせておしっこを我慢させてくる非道なマーベル・ユニバース。次は学習塾おしっこ我慢選手権でお会いしましょう。
映画側からの攻撃部門
小便そのもののシーンはもちろんとして、「見ていておしっこが溜まりやすいシーン」というのはある気がします。未鑑賞のため想像ですが、「アクアマン」とかすごそう。
おしっこを漏らしてもファミリーはファミリー。
厳密にいうと下痢便我慢映画選手権なんですが、オチがきれいなので受理してしまいました。スタンスフィールド刑事が天井を見上げながら砂肝をコリッといくシーンは洋画ファンなら誰しも真似したくなりますね。
その他
これは独創的すぎて「その他」に分類するしかなかったやつです。
「おしっこを我慢していたし酔っていたから、話の筋が定かではない」という体で完全な創作をはじめるのなんなんですか?
箇条書きが進むごとに嘘の濃度がじわじわと上がっていくのがすばらしい。「アピス」みたいな単語レベルのいじりにくわえて「カートリッジに放尿」みたいな動詞レベルのいじりが入ってくるのも芸が細かくて好きです。この投稿を優勝にしてもよかったんですが、「めちゃくちゃすごいけどなんか違うな」という思いから外しました。準優勝があるとすればこれですね。
優勝作品
さて、数多のエントリー作品を抑えて優勝に輝いた投稿はこちらです。
まず「宇宙 日本 世田谷 おしっこ」というキャッチフレーズのよさ、それに加えてインパクトだけにとどまらず映画の見どころまで伝わってくるような巧みな感想で、これを優勝とさせてもらいました。投稿者にはおしっこにまつわる粗品を贈呈させていただきます。
ちなみに"baby blue" って、体調の悪い日のおしっこの色を表現した言葉らしいです。
おわりに
力作揃いの第一回おしっこ我慢映画選手権、優勝は「映画フィッシュマンズ」となりました。日々映画館に足を運ぶおしっこファイターの皆さんにおもしろく読んでいただけたとすれば幸いです。それではまた!