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個展NEW WORLD終幕!

個展「NEW WORLD」終了いたしました。
15日間という長い会期ではありましたが、あの頃何してた?とお話させていただけることの多い時間となりとてもありがたい時間でした。
ご来廊いただいた皆様ありがとうございます、そして企画いただきましたギャラリー様、インストールスタッフの皆様ありがとうございます。

個展入口側

いろいろな場所で展示しているのですが、今回のLAUGH&PEACE ART GALLERYさんでの展示については感慨深い展示でして…

というのもかれこれ3年前2020年の1月から2月にかけて、LAUGH&PEACE ART GALLERY 1周年記念企画「麒麟×silsil」にて展示していたのです。
この頃、難波では訪日の中国人の方が日に日に減り、その頃のトレンドワードは〝武漢〟や〝ダイヤモンド・プリンセス号〟という感じでした。

日刊スポーツさんの記事へはこちら…

あれから3年、コロナ禍は彩度を失い、まだまだ気をつけなければいけないという話もありつつ、街は元の活気に溢れています。
そんな中、自分の中でこの期間の始まりとなった場所で再度、コロナ禍に制作した作品を展示できることは大変に意味深く感じました。

みなさんとお話しできたこと、あの頃何してた?と話せたことはとてもいい時間になりましたし、振り返ってみれば思い悩んだシーズンの作品もあり、ああコロナ禍の影響は作品にも出ていたんだなぁと感じたり。
大きく展開させていただいた「Change」シリーズは、これを観たかったので、なんとかやってきました!という声もいただいて、感動ひとしおでした。

帽子も素敵….(ピエスドリュシルさんとのコラボもの)
入口で描いておりました

4月15日のイベントも心置きなく開催させていただける状況になりまして、亀田ゆかさんとのひと時は、涙を流す方もいらっしゃいました。心震える時間。ああ、こうして思い出して、今の幸せを改めて噛み締めることのできる機会に巡り会えてよかった。と感じておりました。
亀田さんがコロナ禍にアルバム制作をしていたこともあり、選曲はそのアルバムから中心に…websiteはもちろんグランフロントなどでも定期的にBUSKERイベントでてらっしゃるのでぜひ生の歌声も聴いてみてください。

ストリートの時の気持ちを感じたくて、千日前の街を少し歩きました

またライブアートの作品「買えるの?」と購入いただいたり、名前は伏せつつも東京の大御所の演出家様で「感動しました」と丁寧なお言葉に…
[実るほど頭を垂れる稲穂かな…]と胸が熱くなったりしていました。
ライブの時の購入、結構海外ではあるんですが、日本でそう言ってその場で売約くださったのは初めての出来事で、さすが〇〇さん….と現場ギャラリーのスタッフの面々が唸っておられました。

ペイントの様子

頑張ろう!と思える出来事。
こういった運みたいなものをよく感じることがあるので、作家活動は中毒性があります。作品を持ってくれている人が増えるごとに、続ける理由が増えていく。それはまさに声援が胸のゲージに溜まっていくような感覚。幸福感。
ウルトラマン。

Change the earth / F10(2020)
Change the piece / F0 (2020)

今回展示中に2020年の作品を購入いただけたことも、その理由も嬉しく。ずっと活動を見守ってくれている方に購入いただけたことは、めちゃくちゃ勇気をいただく出来事でした。
ほんと、頑張れよ、自分…。
この作品だけではなく、たくさんの方にChangeシリーズやコロナ禍の作品を手に取ってくださったことは作家として勇気と元気をいただく出来事となりました。

立体造形作家のほっぺちゃん御一行ご来場の様子(かわいい)
Local Osaka / F30(2020) ずぼらやのフグがもういないのがなんともいえない…

展示を通して、
今の幸せを自分に問いかけることって、とても貴重な機会で、タイミングで。一緒に時間を過ごしたみなさんが「ああ、なんて今幸せなんだ」と実感できたというのはとても貴重な出来事です。
自分も含め皆様のお心具合(不思議な言葉ですいません)を見せていただけることもそうそうないので、何度も言いますがいい展示の機会でした。

コロナという疫病やその対応については、意見が分かれるもので、こういった出来事というのは往々にして、その時代を過ぎると忘れ去られていくものです。
ここで、個展に際して書いた文章を…

2023.4.13~5.1開催
Silsil個展「NEW WORLD」によせて

人間というのはなんともしぶとく、地球にはびこってきた。近年の歴史に残る疫病(賛否はあるとして、きっと疫病であったと記録されるであろう)新型コロナ感染症は2023年5月8日、感染症法上の位置づけが季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行する方針だという。

実感はすでにないのではないでしょうか。結局何波まで数えたのか。リモートワークは一部を残し出社。まさか、もうないと思っていた飲み会も復活。家族や友人、恋人と過ごす幸せなひととき。辛いことがあった時、忘れたい気持ちが作用して、不幸な出来事というのは往々にして、あっという間に風化していきます。
人のいい意味での強さなのかもしれません。

個展の会期をみて考えたのは
「とあるアーティストのコロナ禍での作品群」
時間が無限のようにありながら、心を乱高下させて作り上げた作品、誰かを傷つけるのではないかと発表を恐れたこと、形になったいろいろな作品があります。

すっかり忙しくなった日々に追われ、忘れてしまうその前にすこしだけ「あの頃なにしてた?」と話せたら、
この先、似たような心の動揺があった時、もうすこし誰かに優しくできそうな気がします。

それがこの先の「NEW WORLD」でありますように。
<2020年〜2021年出来事・感染者数グラフ>
https://mainichi.jp/articles/20210407/ddm/003/040/118000c

グラフ引用:mainichi.jp/クローズアップ「初の緊急事態宣言、発令1年 コロナ、迫る「第4波」

実は2020年にギャラリーの壁に描いたのは「NEW WORLD」という作品。
奇しくもこの後未曾有のNEW WORLDに我々は突入したのですが…そんなこともあり、今回の個展は「NEW WORLD」だったのですが、気がついた方いるのかな…(こっそりと今報告)

2020企画展「麒麟×Silsil」入口壁画「NEW WORLD」

今後もいろいろなお知らせと共に疾風がごとく制作を続けたいと思っていますので、どうぞどうぞ活動を見守りつつ、応援いただけますと幸いです。

改めて、ご来廊・ご購入ありがとうございました。
ますます励みます。。。

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