3歳の息子が愛するもの|エッセイ

サムネは、息子のコーナー。
伯父に影響されて好きになった自転車、お気に入りのミニカー、家族で乗った飛行機、好きな映画のキャラクター、シンプルなスノードーム、小さなクリスマスツリー、トラックのアドベントカレンダー。

彼が生きた3年がギュッと凝縮しているな、と思う。クリスマスツリーは鏡餅になったり、海で集めた貝殻になったりするが、息子はクリスマスツリーが1番好きなようだ。
飾った日の朝は、じっくりと眺め堪能する。去年は片付けるのが嫌で大晦日近くまで飾っていた。仕舞ってからも「次いつクリスマスツリー出すの？」と聞かれ、何回も「また来年ね」と答えた。(新年にもう来年になった？と聞かれ、説明が大変だった)

今年はそこに更に大好きなものが増えた。11月末に家族でKALDIに出かけ、大好きな青色のトラックのカンカンを見つけたのだ。
あまり物を欲しがらない息子が「これにする！」と手に取った。中身が飴とチョコだったので、どうしようか…とは思ったものの、買うことにした。私も夫もアドベントカレンダーなんて無縁だったので、息子に楽しい経験を与えられたらと思った。
12月1日、朝は布団でごろごろと過ごして、なかなかリビングに出てこない息子が走って起きてきた。
「今日は1番！」と缶を開け、1と書いてある箱を開けた。飴だ。
親の見ているところで、椅子に座って舐めてねと渡すと、すぐにガリガリと噛んで食べてしまった。血糖値と虫歯が心配だが、すごくうれしそうだった。
そうやって毎日1つずつ大切に食べている。寒くて億劫な朝を彼なりに楽しく過ごしているようだ。

今年は妹が生まれてたくさん我慢させてしまったと思う。甘やかしてる自覚も少しあるが、お手伝いした後に「ママ嬉しい？」と聞いてきたり、彼なりに母を手伝おうとしてたり、いい子でいたいと努力する姿が愛おしい。
チョコで真っ黒になった口でニッと笑う彼を見て
(せめて毎日しっかりと仕上げ磨きをしよう…)と心に決めた。