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OMORI(サニールート)|ゲーム感想

OMORIというゲームをした。
やるかもしれないゲームの実況動画は観ないようにしていて、その縛りのせいでOMORIの実況動画も観れなかった。
Switch版セールだし、いい機会だからいまやっちゃおう!と衝動買いし、クリアした。
どこから手を付けようか…とりあえず、少しずつ書いていこうと思う。思い出しながら書くので、順番が変わったり書き忘れることもありそう…長くなりすぎたら後で削っていこう。
(思ったより長くなってます。びっくり。1万字越したので、削っていこうと思います。)
もちろん重大なネタバレ有りなので、クリアしてない人は見ないで欲しい。


思ってたより暗くないな

ホワイトスペースへようこそ。と白い画面に放り出される。
色々調べてるうちに落ちてきたナイフを拾って、ドアの向こうへ。

ドアの向こうには色鮮やかな世界が広がっていて、なんだか可愛い音楽も流れていた。
何かよくわからなかったが、出迎えてくれたおともだちに言われるがまま広場に行き、たくさんのおともだちとワチャワチャして過ごした。
少し年上のヒロとマリ、喧嘩してばっかりのオーブリーとケル。そしてオープニングでちらりと出てきたバジル。
他にもたくさんおともだちがいるが、主人公とこの5人がメインキャラのようだ。
そして主人公はオモリというらしい。この時は悲しい気持ちが重りのように影を落としてる…的なことなのかなーと何もわからないなりに考察してみたりしてた。
この世界はなんだかみんな優しいな!お!なんかエモい写真だー!自殺とか神経症?とか書いてあったけど、大げさだな〜。思ってたより暗くないし、全然怖くないや!ずっとこの可愛い世界でいいよ!と、
わからないなりに可愛い世界を堪能していると、バジルが【なにか】に気付いて闇に飲み込まれ…
オモリはホワイトスペースに戻された。

ドアもなくなってるし、何もできそうにない。ここで無駄に時間かける人…私以外にもたくさんいるよね?
メニューを開くと【刺す】が追加されていて(どうして????)、オモリが自分を刺すと現実世界主人公のサニーが目を覚ました。
どうやらこの子は夢の世界ではサニーという名前ではなくオモリという名前を使っているらしい。え???どうして????

正直、最初数時間はわからないことだらけ。このあとも現実の主人公の家がなんだか不穏で、あんなにかわいい夢だったのにどうしてこんなことに…なにもわからない…現実怖い…となってしまう。
ここは引きこもりの気持ちを上手く表現してるなーと思った。
どうやらサニーと母は数日後引っ越すようだ。夢の中の友人と現実でも友人だが、最近は会ってないらしい。
「ケルくんが会いたがってたわよ」と母からの留守電が入っていた。怖いことだらけの現実だったけど、知ってる名前が出てきて、暗い家にはそぐわない程明るい母親の声(文章のみ)になんとなくホッとした。
思ってたより暗くないなと思ってたけど、ひっくり返されてしまった。可愛い雰囲気だったのに、急に来るやん…。

階段が怖くて、階段を降りようとするとナニカに襲われたり、ドアを叩くマリ?がお化けだったり、鏡にはナニカが映ったり。現実怖いよ。
これは夢の世界に逃げてもしょうがない。


バジルが行方不明

ホワイトスペースへようこそ。
どうやらバジルがあのまま行方不明になったようで、おともだちとオモリでバジルを探しに行くことになった。高いところが怖いオモリだったが、克服して探検に出かけた。
探検の先には寝込んでしまったスペース船長がいて、思い出のミックステープを探すことになった。この人は大切な彼女をうしなって寝込んでしまっていたらしい。この時はなんだこいつ…?以上の感想はなかったな。
ミックステープを聞いて興奮してしまったスペース元カレをボコボコにして立ち直らせると、バジルの影が現れた。追いかけていくと塗りつぶされた家族写真と楽譜と電球があり、逃げようとすると襲われて…またホワイトスペースに閉じ込められる。
また自分を刺すと夢から出られた。この工程慣れない。刺さなきゃいけないときには「ドクン、ドクン」とオモリの心臓の音が聞こえる。刺したくて刺してるわけではないのだと思う。

このあと引きこもりのオモリルートと外に出るサニールートにわかれるが、私はまだサニールートしかやってないので、サニールートメインで書く。


なんだ、現実も悪くないじゃん。

ケルが遊びに誘ってくれたので、サニーは外に出ることにした。暗い家を一歩出ると、外は明るくてなんにも怖いことはないように見えた。3年か4年ぶりの外。ケルはなんだか大きくなったよう。現実を嫌いになりかけてたけど、町のみんなは楽しい人たちだし、ケルが夢の中となんにも変わらず接してくれるから、サニーも引きこもってたとは思えないぐらいアクティブに楽しく過ごせて、「なんだ、現実も悪くないじゃん」と思えた。

ストーリーを進めていくとバジルとヤンキーが騒ぎになっていて、夢の中ではあんなに可愛かったオーブリーが髪をピンクにしてカラコンを入れて金属バットを持ち歩いて…どうやら町のヤンキーを束ねる人になってしまったらしい。オーブリーに「よかったじゃん、自分だけの世界に生きれて」と言われ、自分が引きこもってる間色んなことが変わったんだと嫌でもわからされる。
オーブリーとの喧嘩では夢の中と同じようにナイフで攻撃すると、オーブリーが驚愕し「頭おかしいんじゃないの?」と逃げていき、ケルにナイフを没収される。ごめん。プレイヤーはここで夢と現実の違いを感じて、夢と現実をごっちゃにしてるサニーに気付く。
その後おどおどとした様子のバジルに、オーブリーからアルバムを取り返してほしいとお願いされる。君も変わったんだね。

アルバムを取り返すためにオーブリーの取り巻きと何故かちょくちょく喧嘩?してオーブリーがどこにいるか探すのだが、このオーブリーの取り巻き…なんだか見覚えがある。ミカルはミカエルだし、シャリーンはチャリーンだし…。きっと気付いてないだけで、まだ居ると思う。
夢の中では怪我をしてもご飯やおやつやジュースですぐ回復できるが、夢の中では絆創膏や救急箱でしか回復できない。ご飯食べて3しか回復しなくて絶望したのは私だけではないはず。そりゃそうだけどさ!ご飯食べて怪我が治るわけないよね!

マリは死んだ。

やっと教会でオーブリーを見つけて、バジルのアルバムを返すようにお願いする。ケルの「マリだって、こんなこと望んでない」発言が地雷だったようで、オーブリーは「マリちゃんは死んだ!死んだ人の気持ちなんてなんの意味もない!」…と。
もしかして…とは思ってたけど、そうなんだ…とプレイヤーもマリの死を叩きつけられる。この教会のシーンは本当にキツイ。マリの死を突きつけられることもだけど、教会で暴れてしまったことで、オーブリーが悪く言われてしまう。昔の友達には悪者扱いされるし、オーブリーは本当に辛かったと思う。やってることはあまりよくないかもしれないけど、この子は根っからの悪い子じゃないよ。
結局オーブリーは家に帰ってバジルのアルバムをゴミ箱に捨ててしまう。ケルはそれを拾って、ハイタッチを求めてくる。正直、そういう気分じゃないけど応じる。これ、オーブリーはアルバムを返してくれたんじゃない…?

ひまわりに憧れたバジルはどこへ?

バジルにアルバムを返す。一緒に写真をアルバムに戻すと、マリが写った写真だけない…。オーブリーが抜いたようだ。とりあえずあるものだけアルバムに戻して3人で思い出に浸った。夢の中で見たものと同じようなものもある。
「サニーくんに持っていて欲しいんだ」とバジルにアルバムを渡されて、そのままバジルの家でごはんを頂くことになった。なんかおどおどするようになったバジルを見て夢の中と印象変わったと思ったけど、そうでもないのかも…?

バジルはサニーが引っ越すことを知ると、食事中にトイレに行って戻ってこなくなった。
様子を見に行くと、サニーを襲うナニカに似たものがバジルに絡みついていた。怖い。
「また置いていくの!?」とバジルに詰められたが、サニーは逃げるように帰った。
怖いよね。わかる。私も怖かった。
家ではどうしても暗いことを考えてしまうみたいで、家は蜘蛛と蜘蛛の巣だらけになっていた。蜘蛛のナニカと対峙したあとサニーは現実から逃げるように夢の世界に沈んでいった。

ホワイトスペースへようこそ。
またオモリはおともだちと、はぐれてしまったらしく皆に心配をかけてしまったらしい。
オモリを心配し抱きしめてくれるマリを見て、なんだか切なくなってしまった。
1回目は大げさな…と思ってたけど、この2回目はぐっと来た。同じ映像なのに受け取り方が全然違った。
マリちゃんは死んでるの?正直まだ受け止められない。オモリもきっとそうだろう。だから夢の中でもマリはオモリの安全地帯で、優しい。

次の探検

現実で蜘蛛のナニカと対峙し克服したからか、オモリは蜘蛛が平気になったようだ。蜘蛛がいて進めなかった森を進むことになった。ここには苗モグラの家とスイートハート(スペース船長の元カノ)城がある。ここでもごたごたに巻き込まれて、牢獄に閉じ込められてしまう。
スイートハートは完璧主義者でわがままな女の子。この時はわからなかったけど、きっとモデルは…。この子のことも乗り越えないといけないね。
バジルを探しながら抜け出し、スイートハートを倒すと、またバジルの影が現れた。
暗い暗い闇に落ちていくと、昔々沈んだ図書室にたどり着いた。
本を開く、どうやらこれは自分の記憶のようだ。
ケルとヒロとサニーで湖で遊んでいる。蜘蛛が肩にのって驚いて、サニーは高いところから湖に落ちてしまったらしい。この時に怖いものができたんだね。
図書室の奥でフラッシュバックを見てまたホワイトスペースに閉じ込められた。
お決まりだけど、まだ慣れない。

ヒロだ。

朝起きるとまたノックの音。しつこいな(笑)
ケルに誘われて外に出る。用事を済ませてからバジルを探しに行くと、公園の奥に湖を見つけた。またバジルとオーブリーと取り巻きが揉めていて、なんやかんやあってオーブリーはバジルを湖に突き落としてしまった。
ケルから「サニーはバジルを助けてくれ」と頼まれる。え?水怖いし、泳げないんですけど…。
意を決してバジルを助けに行くが、やはり溺れてしまったようでマリ?に助けられる映像を見る。
マリは居ないのに…と目を開けると、心配そうにこちらを覗くヒロがいた。

意識のないバジルを家に届けて3人で遊ぶことに。すぐ湖に戻ったが、オーブリーはいなくなっていた。
街の人のお願いを聞いたり、バイトしたり…ヒロを連れた状態でマリの墓参りに行こうとしたら、「心の準備ができてない」と断られた。それはそう。ごめん。
ケルとヒロの家で晩ごはんをごちそうになって、サニーの家にツリーハウスを見に行くことになった。
夜だから見えないね、また明日見よう!と、2人はこのまま泊まってくれるらしい。夜1人で過ごすのが怖いので、とても心強い。サニーの部屋で懐中電灯らしきものと布団と枕で秘密基地を作ってたのがすごくエモかった。ヒロの話を聞いて眠る。ヒロはかわってないみたい。優しくて頼りになるヒロのままだ…。
夜目が覚めて、ピアノの音に誘われてピアノ室に入るとマリがいた。
サニーには無理をさせたね、完璧な演奏をしたくて…ごめんね。と謝ってくるが、何がなんだかわからない。演奏会行けなかったね、今からでも一緒に演奏しようと誘われるが、ヒロがピアノ室に入ってきてマリは消えてしまう。
幻覚かと思ったけど、ヒロにピアノの音が聞こえたなら……。
サニーはまた寝直すことにした。

誰もいない

なんだか夢の世界全体に霧がかかっていて、おともだちが誰一人としていない。
ウロウロと彷徨っていると、ピクニックもせずにぽつんと海の前に立つマリを見つけた。
マリがいてよかった。一緒におともだちを探してくれるらしい。湖からバジルを助けたからか、オモリも水の恐怖は克服したようだ。
マリに「まだ怖いもの…あるよね?」などと言われながら誰かの影がある場所を進んでいく。
井戸を目の前にして、マリはさよなら…と消えてしまった。
夢の世界もどんどん不穏になってきている。ブラックキーをとったあとに見えるものや入れる場所がどんどんリアルになってきた。
「こっちに来るな…おまえみたいな息子はいない」と言いながら木を切る男とか…。
誰だよ…なんで木を切ってるんだ…。

サイゴノラクエンで、ケルと合流できた。マリも普通にいる。別のマリなのか…?
バジルを探すため、皆と合流して仕事をやめようとすると、鮫羽田社長や社員のプルートが立ちはだかってきたが、無事に円満退社?することができた。
そのままオクブカ井戸の深いところへ行こうとすると、なにやらみんなバジルのことを忘れそうになってる様子。
クジラのお腹の中でスイートハートや魔女に振り回されてるうちに、完全にバジルのことを忘れてしまった。
魔女3人組をやっつけ、クジラに食べられそうになりながらも脱出。
この世界の一番深いところで、
「この世界を隅々まで探索し、ブラックキーを集めなさい。そしてはじめて闇が溢れた場所を訪れなさい」と影のようなものに言われる。

Welcome to blackspace

ブラックキーを集めてバジルの家を訪れると、最初からは想像もできないぐらいボロボロになっていた。花も木も枯れて家も沈んでいる。
バジルの影を追いかけて家の中の穴に飛び込むと、ブラックスペースと言われる空間にたどり着いた。
たくさんのドアの中を探索すると、バジルが何回も命を落としたり、ホワイトスペースにいるニャーゴが捕まっていたり、なんだか怖い雰囲気の部屋がたくさんある。ある程度探索すると赤いドアが現れ、入れるようになる。
そこにはバジルがいるが、オモリがナイフでやっつけてしまう。そのまま先へ進み、赤い手に座るオモリ…(ここらへんからサニーとオモリが別の人格だと感じるようになった)

ここで目が覚める

そうだ、昨晩はヒロとケルが家に泊まったんだった。昨日は楽しかったと余韻に浸っていると、オーブリーが家から出てこない!助けてくれ!と取り巻きが家に来た。
オーブリーの家、鍵が開いてたので普通にお邪魔する。ゴミ屋敷だ。オーブリーのお母さんがいるが、意識があるのかないのかもよくわからない状態でテレビを見ている。話しかけても返事はない。家がこんなで友達もバラバラになったら、そりゃグレるよ…と思った。
オーブリーは普通に自分の部屋にいて、ヒロが「いつもの二人の喧嘩だろ?」と仲直りさせたのがすごくよかった。昨日一昨日もいて欲しかったよ。
オーブリーの部屋にマリの写真があったので、みんなでアルバムに戻す。オーブリーはわからないようにアルバムを返したわけじゃなくて、本当に捨てたつもりだったらしい。いいように受け取りすぎたww
マリとヒロの写真をみて、涙腺が緩んだ。ふたりが本当に幸せそうで…。マリは本当にサニーを大切にしてたんだと感じる写真もあった。
マリはどうして死んでしまったんだろう。なんでサニーとバジルは殻にこもってしまったんだ?と考えさせられるシーン。
その後みんなでバジルの家に様子を見に行ったが、祖母のお見舞いにいってしまったようだ。バジルが帰ってくるまでマリの墓参りに行って、思い出を話したり…湖でピクニックしたり、サニーの家のツリーハウスを見に行くついでにマリが首を吊った木の切り株をみたり、悲しい思い出もあったけど、穏やかな時間を過ごした。
やっぱり、みんななんでマリが死んだかわからないようだ。ヒロもオーブリーもきっとケルも、傷ついている。
ツリーハウスで最後の写真を見つけた。写真の裏には鍵が貼り付けてあって、「おもちゃ箱の中のもの忘れないで」と書いてある。なんのことかよくわからないが、サニーはポケットにしまった。

その後夕方になり、バジルが病院から帰ってきたが、すぐ部屋にこもってしまったらしく
「こういうときこそ、友達が一緒にいるべきだ」とみんなでバジルの家に泊まることになった。

ここでも布団にくるまり、みんなで話をする。寝たあとの皆を調べると、ひとしきり褒めたあと会えなくなるのはさみしくなるだろう…とサニーが言うのが切ない。
寝ると、見たことない場所に見たことない写真が落ちている…木?
進みながら写真を集めていく。不穏な雰囲気。この人は息をしている。写真が落ちている、暗い雰囲気の写真を集める。明るくなっていく。
この人は、息をしていない……。
場面が変わっていく、音楽がどんどん不穏になる。
写真を全て集めると、最初から順番に見れるようになる。サニーはマリと言い争って、階段の上からマリを突き落とした。ベッドに運ぶも、マリは息をしていない。茫然自失のサニーに、一部始終を目撃したバジルが囁いた。


「僕の言う通りにして、きっとうまくいく」

なんの思い出かわからないけど、何回も聞いたその言葉このシーンで出てくるんだ…。
バジルとサニーはマリを裏庭へ運び、そこに落ちてた縄跳びの縄でマリが首吊りをしたように偽装した。足元には踏み台のおもちゃ箱。
木に吊られて揺れるマリの目が髪の毛の隙間からこちらを見ていた。

目が覚める。サニーが恐れるナニカはあの時見たマリの姿だった。自分とバジルの罪を完全に思い出した。

この後バジルを許してバジルを助けるか、バジルを許さずに二度寝するか、自分すら許さずにナイフをとり眠るかでエンディングがかわる。

最初は心のまま、バジルを助けるルートに行った。バジルの部屋に入ると、憔悴したバジルがいた。サニーの後ろにナニカを見ているらしい。
サニーのナニカは首を吊ったマリの影だが、バジルのナニカは階段から突き落とされたマリの姿のようだ。
マリを突き落としたのはサニーではなくナニカの仕業だよね?次こそ助けてあげる!と言うバジルが怖くて、また部屋を出ようとしたサニーだったが、ナニカの姿のマリに止められ、バジルとのバトルが始まってしまう。
2人は傷つけ合い、サニーの目が潰され、2人共倒れてしまう。

なんとなくもやもやした街で目が覚める、ニャーゴに導かれ自分の家の前まで行くと、バジルがいた。
帰ってこれたんだね、今からの人生をどう生きるか決めるのはサニーくんだけど、これから新しい思い出を作りたいと言われる。
マリにも励まされ、おもちゃ箱の中から長い髪が絡んだ壊れたバイオリンと血のついた楽譜を手に入れた。
たくさんの思い出を思い出し、向き合う勇気を手に入れたサニーはオモリと向き合う。
オモリは愛するマリを手に掛けた自分を許せないようだ。刺さる言葉をサニーに投げかけながら攻撃してくる。
サニーは友人の言葉を思い出しながら応戦するも、オモリは屈しない。
オモリのHPがゼロになり回復するたびに、サニーのトラウマが蘇る。最後にはオモリの後ろにマリの首吊りの姿が見えるようになる。オモリの言葉にサニーはびくびくになり、回復も攻撃もできなくなり、やられてしまう。
コンティニュー画面。迷わずコンティニューを押した。
コンティニューするとサニーはゆっくりと立ち上がり、バイオリンを演奏した。オモリは自分を許したのか、サニーと抱き合うようにして消えた。

病院で目が覚める

目を覚ましてすぐ泣くサニーをみて、うるりときた人も多いだろう。現実は、ツライ。
バジルとリアルファイトしたあとだった、やはり目を潰されたようで、眼帯をしている。病室には関わった人たちから花が届いていた。
廊下に出ると夢の世界のおともだちと、バジルの影が別々の方向に歩いていくのを見つけた。迷わず病室に入るバジルを追いかけて、バジルの病室にたどり着いた。お見舞いに来ていた友人に
「話したいことがあるんだ」と切り出して、エンディング。
すぐには受け止められないと思うし、黙ってた方が友人のためだったのかもしれないが、自分とバジルのために話すことにした様子。正直自分勝手だな…とは思うが、ちゃんと向き合って生きていくことにしたんだろう。
いい友人たちなので時間はかかるが、きっと受け止めてくれると思う。
どうやってもハッピーエンドにはならないが、その中でもできるだけマシなエンディングだと感じた。生きていくって、痛いね。

勢いに乗って、別のエンディングもみた

自分とバジルの罪を思い出して起きた所で、バジルを助けずに二度寝した。夜目が覚めると誰もいなくなっていて、バジルの部屋の前で皆がショックを受けている。バジルは自殺してしまったようだ。
ヒロから「このまま部屋を見ずに、自分の家に帰るんだ」と言われ、見ずに帰って寝ると引っ越しエンドになる。
引っ越しの業者が家に来ていて、家を出ると首吊りのマリがついてくる。エンディングではパトカーのサイレンがずっと鳴っている。
ツライ。ツラすぎる。特にあの明るいケルが完全に折れてしまって「なんで俺達ばっかり…」とないているのが本当に可哀相。サニーが生きていること以外救いがないなと思ったエンディングだった。
部屋を見ずに帰り、ナイフを持って寝るとナイフエンディングになる。オモリがナイフで自分を刺すと現実のサニーも亡くなって、母からの電話がずっと鳴り続けている中のエンドロール。これは1番救いがないなと思った。サニーもバジルも逃げたような形で、遺された人全員これからどんな気持ちで生きていくのか…。

バジルの部屋の中を覗くと、バジルが部屋の中で亡くなっている様子が見れる。部屋を覗いたあとに家に帰ると、サニーのベッドの上にナニカがいて眠れなくなった(詰んだ)。怖かった。

バジルを助けてオモリと戦い、コンティニューしないとサニーがオモリと抱き合う形で消える。病室のベランダで目覚め、そこから飛び降りてボーエンのマイタイム(ここでこの曲か!ってみんななったらしい、私ははじめて聞いた)が流れ、エンディング。
マイタイムの歌詞は確かにオモリの気持ち…逃避だなと思った。目を閉じて早くこの夢(現実)から目覚めなきゃ、等後ろ向きな感じ。でもマリを好きすぎて許せなかった気持ちもあるので、これでよかったという気持ちもうっすらあったな。日本語まじりのちょっと不安定な感じが癖になるので、マイタイムは今でもたまに聞いてる。
遺された人は絶望するだろうけど、バジルから聞いて納得もするんじゃないかな。そのあとどうやって生きていくのか想像できないけど…。
おやすみ…。

まとめ

すごくいいゲームだった。記憶消してやりたいって言う人が多いのも納得できる。マリが亡くなって塞いでるってところまでは想像できたけど、まさかバジルとサニーで首吊りに偽装したなんて思いもよらなかった。
あとで考えるとブラックキー集めの途中で見た、木を倒してたのはお父さんで、サニー達の偽装に気付いてたんだろうなと思う(打撲のあととかみればわかるもんね)。
そして出ていった。お母さんはマリに続いてサニーを失うのが怖くて、過剰に愛を伝えたり庇うようになったんだね。悲しい。
バジルはサニーがマリを突き落としたなんて信じられなくて、ナニカのせいにして偽装を発案実行。サニーに新しい思い出を作ろうと持ちかけるも、アルバムを塗りつぶされた。(塗りつぶされたアルバムをみたオーブリーが、バジルを虐め始めた)
サニーくんは僕を置いて引きこもった。僕はマリちゃんを突き落としたのもアルバムを塗りつぶされたのも黙っていたのに…。でもそんな酷いことするの、サニーくんじゃないもんね?みたいな。
本当に罪悪感感じてるのかあの子は…。普通に怖いよ。許してねとか言われたけど、正直許せない…。サニーも許せないなりに生きていってくれ。
おもちゃ箱の鍵が抜けた写真の裏に貼り付けられた上ツリーハウスにあったのだけ謎。
犯行の証拠になるバイオリンと楽譜をおもちゃ箱に隠して、マリの首吊りの踏み台に見せかけて…
どうしてそのあとツリーハウスに?
親が見ない所ならどこでもよかったのかな。じゃあ、忘れないでって書いてツリーハウスに隠したのはバジル?…
考えれば考えるほど書きたいことが溢れてくる。手放しのハッピーエンドにはなり得ないぐらいどうしようもない状況だったけど、思い出を大事にしてマリが大事にしてくれた自分を許して生きていけたらいいね。辛いだろうけど…。
いいゲームでした。気持ちが落ち着いたら、オモリルートもやりたいね。

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