愛する人を喪うまで

皆さんこんにちは。オーストラリアのど田舎で、オージーとーちゃんと、4人の子どもたちと暮らしてるかーちゃんです。

皆さん、今住んでいるところは、何処でしょう?

日本ですか? それとも、海外?

皆さん、今の心の状態はどうですか?

コロナ、パンデミック、誰でも多少、不安と恐怖を感じているのではないかと思います。

それは、ゴールが見えないから。

私たちは、今月初めまで、日本にいました。そして、急いで帰ってきたのが、3月8日。

その日、空港に降りた瞬間から、車で自宅へと直行し、任意で自宅隔離を始めました。

その時は政府も海外から帰ってきた人は、2週間の自宅待機を命じてなかった。それでも、先を読みこのウイルスを、この危機をただものではないと読みきったうちのとーちゃんは、自宅隔離をすると宣言した。

それから、20日が経つ。この間にスーパーに買い物に行ったのは一度のみ。徹底のアルコール消毒、手洗いを心がけて。

子どもたちも学校にも行ってない。

うちには、4人の子どもたちがいる。上から16歳。(1月から日本に住んでた為、彼女は今年に入り通信教育をしている。去年から、ウクレレを弾きながら歌うことが大好き) 

産まれたときから、障害を抱えている11歳。かなりの知的障害を持ち、耳は聞こえない。

4人の中で唯一の息子8歳。日本では一ヶ月間、地元の小学校に通った。日本語ゼロだったから自分を(周りを)エイリアンと感じただろう。

末っ子5歳。外で遊ぶのが大好き、飼い猫ミャーミャーが大好きな優しい娘。そんなミャーが、先週死んじゃってみんなで悲しんでるんだけどね。

そしてふた周り年上のオージーとーちゃん。古いものが大好きで、(というよりも、物を大切にする人かな) ここ7.8年日本の古民家、中古物件探しをして、今年に入り古民家を買い、みんなで日本に移住していた我が家。

そして、私はというと、虫は苦手だけど家庭菜園大好き、16年間中の子育てから、多少なりにはスーパーマインドを吸収しています。最近、白髪の多さに圧倒されている39歳です。

そう、毎日このメンバーで家に居るんです。

24時間、毎日毎日。

で、この20日でした事と言えば、

❤部屋の模様替え、片付け、畑の草むしり、種まき、読書、子どもたちと勉強&遊ぶ、料理、いーっぱい、料理。庭の大量のしそで、ディップを何回も作ったよ(ちょー、美味しい)ザワークラウト、そして手作りのラザニア、主婦歴17年で、2度目の酢豚。音楽を聴くこと、歌うこと、note を始めた、
人のブログを読む、初めてユーチューブを見る。

そう、この自宅隔離の間に色んな事をしてるんです。

かーちゃんは、意外と身体共に大丈夫。

それでも、子どもたちは、家に閉じこもってる事が嫌だよね、いくら広い庭があって、外で遊べるとしても、やっぱり子どもは友達に会って、友達と遊びたい。

ちびたちはまだ、良いとしよう。

問題は思春期16歳長女。

今年に入り1月から日本で通信教育をしてたから、2ヶ月間、日本でも同世代の子と関わる事が出来なくて、毎日毎日不満を言ってた彼女。

すでに、隔離していた状態から、今に至ってる。

もう、3ヶ月間、友達に会ってない。電話では話してるけど実際に会ってない。

そんな彼女、歌うことが大好きなんです。去年までは、隠れて家族の前でも人前で歌うことがなかった彼女。

友達が弾いてるからと、半年前に始めたウクレレ。毎日毎日、楽しそうに練習して歌ってる姿を見て、私も嬉しい。私も彼女の歌声が好き。

でも、精神的にも不安定な今現在の彼女。

歌う気にもなれないって、言っているから、かーちゃんは、この苦しみをバネにして、歌を作る機会にしたらいいんだよ。って、応援してる。

でね、昨日彼女が聞いてって言うからウクレレ聞きにいった。

ミュージックが始まり、彼女の歌が始まると、かーちゃんの目から涙が流れた、止まらなかった。

うちにはね、もう一人息子が居たの。彼女の2歳下にね。だから、二人はいつも一緒に遊んでた。最高の友達だったんだよ。

5年半前に病気で亡くなった息子。

彼が亡くなってから、みなが苦しんだ。彼女は一切、彼のことを話すことはなかった。

彼女自体、10歳後半。思春期に入り、生理も始まり、胸も膨らんできて、自分の殻に閉じこもりたい時期と重なったからだ。

そんな彼女が、昨日、彼のことを歌にしたのだ。

想いを歌に乗せたのだ。二人して号泣してしまった。彼女を思いっきり抱きしめてあげた。

彼女の悲しみと強さを、心の底から感じたよ。

人は、悲しみと寂しさを体験すると、それが強さに変わる。その強さで、周りの人を優しさで包むことが出来るのだ。

このパンデミックで辛い経験をする人が増えるだろう、それでも、希望を忘れてはいけないよ。

この地球が今よりももっと、愛と優しさに包まれる日が訪れるから。

Life is beautiful. Keep going.

Love, Megumi

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