札幌地下街の謎

サメ、サランヘヨ

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わたしだけの水玉自伝

 アーバンギャルドを好きでいてよかった。『水玉自伝』を読み終わった途端、何物にも代え難い喜びが胸に染み渡った。何よりも、それが一番嬉しかった。  私はこうして感想文を書くことが幼少期から苦手だった。自分でも掴みきれない自分の感情を記すことに抵抗があった。本当はロボットみたいに淡白な自分に向き合うのが怖いからだ。この世界なんてきっとたかが知れていて、それだったら満たされないことで満たされていたい。自分や他人の生/性に執着できない、焦燥と退屈はいつもある。  私の愛読書が近代

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