親の老いを受け入れたくない~そんなときに読みたい3冊の本
母が急に倒れて入院⇒退院⇒老人ホーム入居となったとき、母自身はもちろんですが、娘であるわたしも母の変化に戸惑いました。
以前はなかったことなのに、母と2人になると口げんかのような感じになることが増えました。妹に話したら、妹も同じ状態とのことで、家族それぞれ精神的に参ってしまっていました。
ここでは、そんな状況のときに助けられた本をご紹介いたしましょう。
親の老いを受け入れたくない気持ちを楽にしてくれる3冊の本
母が倒れたときに母は79歳でした。いつも元気で明るかった母が、母のためにいろいろ動いているわたしたち姉妹に対して「怒る」ような態度をすることが多くなり、こちらも戸惑いと怒りの感情がでてきて、体力的にきついこと以上に、精神的につらかったです。
自分の自分の母の老いに直面しての混乱や戸惑いについては、家族とはいっても夫や子供と共有することはむずかしい点があります。そんなときには、わたしと同じように、ひとり本を読むことで心が救われるかもしれません・・・
「親の「老い」を受け入れる~下町医師とつどい場おばはんが教える、認知症の親をよくする介護~」
『親の「 老い 」を受け入れる ~下町医師とつどい場おばはんが教える、認知症の親をよくする介護~』は、認知症患者をよく診ている医師と、自身の介護経験から介護者や介護従事者らの交流するNPOを運営している女性による著書です。
「わたしたち日本人には、「老い」を受け入れる力が足りない」という著者のメッセージに、ハッとしました。
これまでと急に違う母の様子や態度から、わたしや妹は、母の世話をしているようで、どこかイライラしてしまっていたのかもしれません。その理由は、まさに母の「老い」と直面して、それを受け入れられない自分たちがいたからだと思います。母は認知症ではありませんが、とても参考になる本でした。
「老いと死の受容」
「精神的にきつい・・・」という話を夫の母にしたとき、少し古い本だけど・・・と紹介してくれた本です。(夫の母は、わたしの母より3歳年上。この会話の時点では83歳でした。)
『老いと死の受容』は、2017年に105歳で亡くなった医師の日野原重明さんによる本です。1987年に初版が出版されたものが、のちに新装版として発行されました。計算すると、初版は日野原先生が75歳前後のときに出たことになります。日野原先生にはたくさんの著書がありますが、これは老いと死の問題についての先生の考えがまとまっている本です。
尚、この本は新刊はなかなか入手できないようですが、アマゾンで見たところ、安い価格で中古が出ています。
「老いていく親が重荷ですか。:ブッダから学ぶ、正しい介護との向き合い方とは」
わたしは特に仏教徒というわけではありませんが、『老いていく親が重荷ですか。: ブッダから学ぶ、正しい介護との向き合い方とは』にある仏陀の言葉が心にしみました。
親の老いが寂しい感情と直結しているのだと感じました。「一人でも寂しくない自分になること」が大切なんですね・・・
まとめ
親の老いに直面して気持ちが混乱してしまったときには、誰に相談しても、どうしようもない面があり、結局は自分自身で気持ちを落ち着かせていくしかないのでしょう・・・。
そんなときに本を読むことは、新しい視点を知るきっかけになるかもしれません。
同じような状況の参考になれば幸いです。
(当記事は元ブログからの移管です。オリジナル公開日:2018年7月27日)
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